ケヴィン・スペイシーと、エルトン・ジョン(2003年) Photo: Alan Davidson/Shutterstockケヴィン・スペイシーと、エルトン・ジョン(2003年) Photo: Alan Davidson/Shutterstock

エルトン・ジョンが、ケヴィン・スペイシー側の証人として証言した。

7月17日(月)、エルトン・ジョンは、ケヴィン・スペイシーの性的暴行裁判にモナコからリモートで参加。スペイシーから被害を受けたと主張する人物の1人が、エルトンが毎年主催する「ホワイトタイ・アンド・ティアラ・ボール」パーティーに向かう車の中で、スペイシーに体を触られたと訴えている点について、矛盾点を指摘した。この人物は、被害を受けたのは2004年か2005年のできごとだったと述べているが、エルトンによると、スペイシーがパーティーを訪れたのは2001年の1回だけだったという。

エルトンは当時について、「彼は白いネクタイを身につけて現れました。プライベートジェットで到着して、そのまままっすぐ会場に入ったのです」と証言。さらに、検事から、「スペイシーはプライベートジェットから直接会場にやってきたのか」と問われたエルトンは、笑みを浮かべながら、「そうだと思いますよ。他のお客さんが乗っている飛行機では、白いネクタイなんて着けないでしょうから」と答えている。また、エルトンは、スペイシーがパーティーの後、そのまま会場となったエルトンの自宅で一晩過ごしたことも明かした。

エルトンのパートナーであるデヴィッド・ファーニッシュも、スペイシーが出席していたのは2001年のパーティーだけだと証言し、裏付けとなる写真も確認していると述べた。2人とも、スペイシーがエルトンの自宅を訪れたのはこの1回だけだと断言している。

スペイシーは現在、4人の男性に対する12の性的虐待の罪に問われている。スペイシー本人はそのすべてにおいて無罪を主張しているが、もし有罪となれば、終身刑が言い渡される可能性もある。