純資産の小さい銘柄は買わない

投資信託の資産規模を表す純資産は、人気を示すバロメーターです。純資産が1兆円を超える投資信託もありますが、一方で純資産が10億円に満たない投資信託も存在しています。

つみたてNISAは、長期の運用を前提としているため、純資産の小さい投資信託は適切な投資対象にはなりません。繰り上げ償還のリスクがあるからです。

アクティブ運用型の銘柄は買わない

投資信託には、日経平均などのインデックスに連動する「パッシブ運用」とプロが独自に銘柄を選ぶ「アクティブ運用」の2つの運用手法があります。

アクティブ運用には、短期間で高パフォーマンスを上げている投資信託もありますが、長期的にはインデックス運用の投資信託に劣る傾向があります。

とくに、投資初心者はインデックス型の投資信託を選ぶことをおすすめします。

つみたてNISAでやってはいけないNG行為

次に、つみたてNISAでやってはいけないNG行為を解説します。

安易に銘柄を決めない

資産運用の世界では、高いリターンを求めるためには、必然的にリスクも高まります。実際、投資信託を通じて購入するのは、国内外の株式や債券など価格変動を伴う金融商品です。

株式や為替のリスクを軽減するために、複数の金融商品を組み合わせたバランス型ファンドから投資信託を選択することもできます。そして、銘柄選びには慎重に時間をかけることが重要です。

余剰資金を超える金額で始めてはいけない

継続することが、つみたてNISAを成功に導くポイントです。途中で投資をやめないために、自分の収支バランスを考えて、無理のない金額を設定することが大切です。

来年から始まる新NISAでは、つみたて投資枠が年間120万円に拡大されます。そこで、来年からの新NISAで購入を計画している人もいるかもしれませんが、現行のつみたてNISAも引き続き20年間非課税で運用できるため、今年の非課税枠もフルに活用することをおすすめします。

文・IWANAGAHIM
キャリア30年以上の投資アドバイザー。CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種証券外務員。

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