チャールズ国王と、ウィリアム皇太子 Photo: Tim Rooke/Shutterstock
ロイヤルファミリーに「家族割引」は存在しないようだ。
The Mail紙が報じたところによると、チャールズ国王は、ウィリアム皇太子が所有するウェールズの別荘を利用するにあたり、皇太子に賃料を支払う必要があると知り、「ムッとしている」という。
昨年、エリザベス女王が亡くなった際、ウィリアム皇太子はブレコン・ビーコンズ国立公園内にあるレニウィモッドのコテージを引き継いだ。2007年にチャールズ国王が購入し、改装された3ベッドルームの建物で、国王が毎年夏に1、2週間滞在する場所でもある。そしてウィリアム皇太子は、この建物を「別荘賃貸として提供する」予定なのだという。
ある情報筋はイギリスメディアに対し、「国王は納得していないようでしたが、それが契約でしたから」と述べ、「国王はここに滞在することができますが、レンタル料を支払う必要があります。そして国王が滞在しない期間も、賃貸物件として提供されるのです」と付け加えている。なお、ウィリアム皇太子はチャールズ国王に対し、この建物内にある私物を回収するよう要求する予定だという。ウィリアム皇太子が賃料を請求する背景には、ウェールズの観光経済を支援したいという思いもあるようだ。
The Post紙はウィリアム皇太子の代理人にコメントを求めたが、現時点で返答は得られていない。
192エーカー(約77万7000平方メートル)の広大な土地に建てられた絵画のように美しいこのコテージは、地元ウェールズ産の材料がふんだんに使用され、環境への配慮がなされたサスティナブルな設計となっている。庭園にはバラ、ハニーサックル、ジャスミンが咲き乱れ、ウィリアム皇太子とキャサリン妃の結婚式で使用された6本のカエデの木も、このコテージの敷地内に植え替えられている。