クリストファー・ノーラン監督 photo : Laurent VU/SIPA/Shutterstock
新作『オッペンハイマー(原題)』(日本では公開未定)が話題となっているクリストファー・ノーラン監督。彼は、インターネットに接続していないパソコンで脚本を書いているとThe Hollywood Reporterに語った。
キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、マット・デイモンとともにThe Hollywood Reporterの取材に応じたノーラン監督は、昔ながらのやり方を好むと明かした。
「私の子どもたちは、私が完全なラッダイト(技術的進歩に反対する人)だと言うだろう」とコメント。「抵抗があるんだ。テクノロジーと、テクノロジーが提供できるものはすばらしいものだと思う」と続けたノーラン監督は、テクノロジーは嫌いではないが、仕事の邪魔になると語った。
「自分で素材を作り、自分で脚本を書くのであれば、一日中スマートフォンを使っていても、あまり役に立たないだろう」と語ったノーラン監督。またEメールも使わないという監督は、個人的に脚本を手渡ししたいと考えている。実際、マーフィーに会うためにアイルランドに飛び、彼が脚本を読むのを待ったこともあるとノーラン監督は語った。
これにノーラン監督は「『なぜ秘密裏に仕事をするんだ?』と言われるだろう。秘密主義ではなく、プライバシーなんだ。いろいろなことに挑戦し、間違いを犯し、可能な限り冒険することができる。そして、書いたものを読んだばかりの人と一緒に座って、その人の感想を聞き、とても人間的で、対面的な方法で、その人がどのようにその作品とつながるかを見ることができる」と、アナログならではの良さについても言及した。
ノーラン監督は2020年12月、『ピープル』誌に対し、退屈に感じた時にインターネットにアクセスしたくないため、「時々」持参する「小さなフリップ式携帯電話」を持っていると語っていた。