本日の難読漢字は…
「豕」「鑿つ」「吩咐」!
ぜひチャレンジしてみましょう!
1個目の漢字はこれ!「豕」
「豕」を何と読みますか?
きっとあなたも知っています!
可愛らしいのでキャラクターグッズとしてお馴染み。
さて、読み方は…?
「豕」の読み方のヒントは?
1.「豕」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「豕」は俳句で初冬の季語とされています。
3.実はとても綺麗好きな動物です。
正解は…
正解は「いのこ」でした!
「豕」とは、イノシシ、イノシシの子、またはイノシシ科の総称なのでブタも含みます。
「豕」という漢字は、口の突き出ているイノシシの象形文字。
音読みは「シ」「カイ」「ガイ」、訓読みは「いのこ」「い」「ぶた」、漢検1級7画の漢字です。
なお、俳句の季語としての「豕」は動物ではなく、陰暦10月の亥の日に行われる「豕の子の祝い」という行事、もしくは行事にちなんだ「豕の子餅」のことを省略しています。
『臼 (うす) 音は麓の里の豕かな』内藤鳴雪
イノシシもブタも、実はとても綺麗好きで賢い動物です。
例えば、イノシシは熟していない食べものは熟すまで我慢する賢さを持っていますし、食べものが汚れていたら水で洗います。
一方、ブタも鏡に映った食べものを認識できる賢さを持っています。また、寝る場所と一番遠い場所でトイレをしますし、体を洗ってもらうのが大好きです。
2個目の漢字はこれ!「鑿つ」
「鑿つ」を何と読みますか?
「撃つ(うつ)」に似ていますが、もっと画数が多いです。
早速ヒントを見てみましょう!
「鑿つ」の読み方のヒントは?
1.「鑿つ」をひらがなにすると、「〇〇つ」になります。
2.「鑿つ」の類義語には、「抉る」「穿つ」「穿孔」などがあります。
3.『のみならず地下水の石を鑿うがつやうに』芥川龍之介「或社会主義者」より引用
4.「そんなに鑿った物の見方をするものじゃないよ!」のように使います。
正解は…
正解は「うがつ」でした!
「鑿つ」の音読みは「サク・ソウ・ソク・ゾウ・ザク・ゾク」、訓読みは「鑿つ(うがつ)」「のみ」、漢検1級28画の漢字です。
「鑿つ」とは、物に穴をあけたり掘る作業、物事の奥を勘ぐるあまり的外れになること、木や石に穴をあける大工道具「のみ」のことです。
「のみ」はポピュラーな工具としてよく知られていますが、漢字で「鑿」と書くのはあまり知られていませんね。
ここでひとつ、「鑿(のみ)」にちなんだ江戸時代の雑学を紹介しましょう。
大工さんがのみを握るのは左手です。のみと左手を合わせると「のみて」になります。
のみて、鑿手、飲み手、ということで、酒飲みの人は「左利き」と呼ばれていたそうです!