整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。
移住をせずに「移住したように」暮らす
自然豊かな地域に移住した同僚、友人たちからよく聞くのが、「好きな場所に住み、自然に囲まれてストレスがなくなったことで、仕事がはかどるようになった」ということ。
話を聞いていると、わたしもいつか移住したいな〜、という気持ちがぼんやりと生まれます。
でも。あれ、わたしも最近すごく仕事がはかどるようになっているな…。そもそもわたしは、今住んでいる街が大好き。緑道があり自然が比較的多いので、名所にお花見や紅葉狩りに行かなくても、地元で満足してしまうほどです。
コロナ禍をきっかけにリモートワークの生活になったことで、それまでよりかなりの時間を地元で過ごせるようになりました。自宅でも、自宅近くのサテライトオフィスでも、「今、地元駅周辺で働いている!」と思うだけでなんだかうれしい。コロナ禍にほとんど外出できなかったときも、近所のスーパーなどに行くだけでも満足でした。
最近は、リモートワークの合間のお昼休みに少し足を伸ばして、気になるお店を見つけて入ってみることも。ずっとInstagramで見ていて「いつか行きたい…」と思っていた居酒屋にも、コロナが落ち着いてから行くことができました。
ああ、やっぱりわたしはこの街が好きだなぁ、ここで暮らせていることがありがたいなぁ、としみじみ思っています。
そんなある日、いつものように地元周辺を歩いていたときに、ふっと、「あれ、わたしが今感じているこのストレスのない状態って、移住した人たちに似ているのかも」と思いました。
地元で過ごしているだけでリフレッシュできるので、生活の満足度が高いこと。そして、まだまだ新しい発見があること。これって、ある意味好きな地域に移住した人の気持ちなのでは…?(移住経験はないので想像ですが、それこそ同じ都道府県内での引っ越しもある意味「移住」だなと思います)
コロナ禍で出社する回数が減り、自宅やその周辺で過ごす時間が増えたことで、まるで大好きな土地に移住したかのような幸せを感じていることに気がつきました。10年以上住んでいる街ですが、毎日出社していたときは、ただ帰ってくるだけだったので「街をゆっくり味わう」時間があまりありませんでした。
この約3年で、より地元愛が強くなったと感じているので、「移住してきたような」気持ちでまだまだ過ごしていけそうです。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー)>