「そうとう強くなっています」「あのカラぶってるパンチあれ当たったら倒れますよ」と朝倉さんがパンチ力の強さも解説するほどの成長ぶり。超10人ニキを見ると着ているTシャツとパンツにぎっしりとスポンサーの名前が載っている。数ある企業も超10人ニキの試合に信頼を置いているという事が凄い。1ラウンドはドロー、ここから延長無制限になる。延長1ラウンドはこめおが優勢で超10人ニキの手数が急に止まる。手数も3発対17発で手数の少なさと、ダウンをしないと勝敗がつかないということに安心して、延長戦に向けてあきらかに休憩をしている超10人ニキの露骨すぎる戦略を40万人が見届ける。
延長2ラウンドから両者の打ち合いが行うが、明らかに2人ともスタミナが切れてきている。延長3ラウンドになってもどちらともダウンはない。「両者見合う時間が多くなってきた」とアナウンサーの解説。もうここからは根性がある方が勝つという流れに。延長4ラウンド、ついに超10人ニキの口から血が流れてくる。延長5ラウンド、立ってるのもやっとの超10人ニキが可哀そうに見えないというのがなんかエンタメ性の強さを感じる。2人とも立ち尽くす時間がやたらと長くなってくる。ラスト20秒を過ぎたところで完全に2人とも休憩して動かなくなる。
「これは休憩のラウンドか」とアナウンス、場外から罵声も「おもしれえじゃねえか!!」ツッコミともとれる声が、この大人2人がただ休憩している時間に40万人が見続けている。解説の朝倉未来さんも言葉にならない。延長6ラウンドで超10人ニキのカラぶっているパンチが当たる事はなく、予想通りこめおが超10人ニキにダウンを奪う。
試合後朝倉未来さんは「面白かったです」とコメント。同じく解説を務めたピーターアーツさんも「最初の1ラウンドはよかったけど、その後はちょっと微妙な展開になったんですけど、決着がついてよかったです」と優しく見守っていたコメントがとても平和だった。こめおからは「今後も超10人ニキと試合したいんですけどだめですか?」と聞くと朝倉未来さんは「引退って誰が考えたかわからないんだけど、いいんじゃない」と再戦を承諾した。実際どうなるかは次回見てみないとわからないが、格闘技と平和という真逆の要素がマッチした最高の7分間の試合だった。