改めて平野&神宮寺の人気ぶりを実感させられるが、King & Princeのファンにとっては複雑な部分もある。King & Princeは5月22日をもって平野、神宮寺、岸優太の3人が脱退し、永瀬&高橋の2人体制で再スタートを切ったばかり。2人体制になってから初のシングル『なにもの』はオリコン調べで発売2日にしてハーフミリオンを突破し、今月2日には東京・有明アリーナでグループ初のファンミーティングを開催して大盛況となっていた。
だが、偶然なのか意図的なのかは不明だが、新生King & Princeの活動とTOBEの発表が重なることになり、滝沢氏が「対ジャニーズ戦略」としてぶつけてきたのでは、との憶測も出ることに。ファンミーティングが開催された7月2日には、TOBEの第一弾生配信が行われ、元V6の三宅健の所属が発表された。そして平野&神宮寺の所属が発表された7月7日は、ファンの間で「キンプリの日」という認識もある日だった。これは、2021年にKing & Princeが表紙を飾った女性ファッション誌「non-no」2021年7月号(集英社)でデビュー3周年トークが行われた際に「King & Princeデーを作るとしたら」というテーマに対して、岸や永瀬が「7月7日」を挙げたことがあったためだ。
生配信では、平野と神宮寺がKing & Prince時代のメンバーカラーである「深紅」と「ターコイズブルー」の花束で祝福される場面があったことも物議を醸した。「深紅とターコイズブルーの花束はずるい」「メンカラ引き継ぐの嬉しい」といった声があった一方で、「メンカラは平野と神宮寺のものじゃなくてキンプリのもの」「深紅とターコイズは使わないで」といった批判の声も少なくなかったのだ。あくまで三宅が2人に手渡した花束がジャニーズ時代のメンバーカラーを踏襲したというだけで、TOBE所属後もこのメンバーカラーを引き継ぐのかは現時点では不明だが、花束贈呈の場面での“メンカラ引き継ぎ”は議論の的となっているようだ。
平野と神宮寺のTOBE所属により、9月30日をもって退所予定となる岸の合流も濃厚とみられており、もしこの3人が揃えば、King & Princeが「分裂した」という印象がより鮮明化してしまいそうだが、気を揉んでいるのはKing & Princeのファンだけではない。平野や神宮寺のTOBE合流が成功例となれば、滝沢氏が育てたSnow ManやSixTONESからも「脱退・退所してTOBEに合流する」という道を選ぶメンバーが出てくるかもしれない。Snow ManやSixTONEに対して「今のメンバーでずっと活動してほしい」と願っているファンにとって、TOBEの「ジャニーズ2号店」化は複雑だ。