◆「彼の要望は全部叶えてあげていました」

こうしてラブラブな交際がスタート。

「B男君にとって安らげる存在になるために、基本的に彼の要望は全部叶えてあげていました。低血圧だという彼のために毎朝モーニングコールをしてあげたり、飲んでて終電がなくなったと連絡が来たら車で迎えに行ってあげたり、夕方になって急に『すき焼きが食べたい』って言い出すからすぐに黒毛和牛を買ってきて作ってあげたり」

けれど交際は半年ほどで終わってしまったといいます。きっかけはB男さんの浮気。

「彼が会社の後輩女子と私を二股かけていたことが発覚しました。でも私は別れたくないから怒らずに、『間違いは誰にでもあるから許すよ。だから一度、ちゃんと話そう?』と歩み寄ったんです。でも彼はろくに話し合いに応じてくれず、最終的には連絡先をブロックされちゃいました」

A子さんはフラれた原因がわからないと言います。

「友達経由で聞いた話だと、B男君はその二股相手もフッて、現在はフリーなんだそうです。だからその後輩女子が本命だったということでもなさそう。それだけにナゾなんです。

私はその半年、彼好みのやさしい女を貫いていたし、ケンカというケンカもなかったので。ただ、付き合った当初が彼の熱量のピークで、半年間かけてゆるやかに冷めていっていたなというのは、肌感覚としてありましたね……」