ロバート・ダウニー・Jr. Photo: Laurent VU/SIPA/Shutterstock
ロバート・ダウニー・Jr.にとって、『ドクター・ドリトル』と『シャギー・ドッグ』が、一番重要な映画と呼べるものだそうだ。
MCUのアイアンマン役として広く知られるロバート・ダウニー・Jr.がこのたび、ニューヨーク・タイムズ・マガジンのインタビューに応じ、自身の25年間におよぶキャリアの中で「もっとも重要な映画」として、2006年の『シャギー・ドッグ』と2020年の『ドクター・ドリトル』を挙げた。『ドクター・ドリトル』は多額の予算がかけられた超大作であったにもかかわらず、興行成績が伸び悩み、業界では「2020年最大の大コケ映画」と呼ばれている。
そんな『ドクター・ドリトル』について、「マーベルとの契約を終えて、『ドクター・ドリトル』という、大きな、楽しい、シリーズ化も期待できるほどよく練られた作品に急きょ出演することになった」と切り出したロバートは、「でも不安もあった。ぼくとぼくのチームは、契約にこそワクワクしていたけれど、このプロジェクトを実行する上でのメリットには魅力を感じていなかったんだ。でもそのときは、勢いにのってしまった」と付け加えた。ロバートによると、『ドクター・ドリトル』は『シャギー・ドッグ』に次いで2番目に重要な映画であり、「チャンスをムダにした2年半の傷」なのだという。
1億7500万ドル(約235億2000万円)を投じた『ドクター・ドリトル』に対する観客の評価はよくはなかった。批評的にも商業的にも爆死したこの映画を、ロバートは「自分の優先順位を変えるキッカケとなった重要な作品」だと語る。ロバートは、「この失敗以来、『この危機をムダにするな』という言葉を念頭に置いてきた。ぼくたちは優先順位をリセットし、一番近くにいるビジネスアドバイザーを変更したんだ」と述べ、『ドクター・ドリトル』以降の心境の変化を告白した。