ローガン・ポールローガン・ポール

ローガン・ポールが広告塔をつとめるエナジードリンクに対し、専門家が警鐘を鳴らしている。

10歳の息子を持つジェニファー・テンプルさんは先日、サッカーの試合を終えた息子に、「飲み物を買ってくるように」と5ドルを渡した。すると、息子が買ってきたのは「プライム・ハイドレーション」という若者に人気のドリンクだった。

「プライム」は、人気YouTuberでボクサーのローガン・ポールとラッパーのKSIが立ち上げたドリンクブランドで、エナジードリンクの「プライム・エナジー」と、水分補給飲料の「プライム・ハイドレーション」がある。「プライム・エナジー」には12オンス当たり200ミリグラムのカフェインが含まれており、「レッドブル」2缶分以上に相当するとされている。この「ハイドレーション」と「エナジー」はパッケージが類似していることから、「間違えて購入してしまうのではないか」と、かねてより問題視する声が上がっていた。

ジェニファー・テンプルさんはThe Post紙に対し、「息子は、それがクールだと思ったみたい。他の子たちも、『プライムだ』『プライムだ』って寄ってきて。彼らはどこでこのドリンクの存在を知ったのかしら」と述べると、「彼が買ったのは『ハイドレーション』だけど、200ミリグラムものカフェインが入ったバージョンもあり、子どもでも買えるというのはよろしくない」と訴えた。

テンプルさんはママでありながら、神経科学の博士号を持っており、現在はバッファロー大学で子どもとカフェインの関わりについての研究に取り組んでいる。彼女は100人以上の子どもたちを調査する中で、「カフェイン飲料には強い依存性があり、1日の終わりに飲むと、子どもの入眠に影響を与える可能性があることがわかった」とし、「体の小さい子どもが何本も飲むと、痙攣(けいれん)を起こしたり、吐いたりしてしまうこともある」とその危険性を語っている。

一方、ドリンクの販売会社は、「消費者の安全が最優先事項である」とし、「プライム・エナジー」のパッケージには「18歳未満が口にすることはできない」と明記されていると主張している。