「憐」「憫」「哀」違いは?
ヒントで「憫察」という言葉も同じような意味を持つと書きましたが「憐」「憫」は訓読みでどちらも「あわれむ」と読みます。二つを合わせた「憐憫」という言葉もあります。
ただ、同じ「あわれむ」と読む「哀」には「哀察」という言葉は使われません。何故でしょうか。
「憫」という漢字は「憐」と同様「あわれむ」という意味を持っています。一方「哀」は「あわれむ」の他に「かなしむ」という意味があります。「あわれむ」と「かなしむ」は「(対象のことを考えて)あわれむ」「(自分が)かなしむ」というように対象が異なるので、同じ読み方でも微妙な違いがあるのかもしれませんね。同じ訓読みでも、音読みはそれぞれ違うのも面白いところです。
普段はあまり使わない方の漢字ですが「憐察」の読み方をこの機会に是非覚えてくださいね。
難読漢字、3問目は「狂れる」!
「狂れる」の読み方をご存じですか?
「狂」という漢字は「狂う」という送り仮名を使うことがありますが、読み方が異なります。
いったい何と読むのでしょうか?
「狂れる」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○れる」の3文字
- 訓読みです
- 「気が狂れる」という使い方をすることがあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「狂れる」の読み方、正解は・・・
正解は
「ふれる」
です!
常軌を逸するという意味です。
「狂」という漢字には「熱中する」「おどける」のような意味もありますが「狂れる」と書いた場合は「狂う」と同じ意味になります。
「気が狂れる」の場合は「精神状態が普通ではなくなる」「気の迷いが起こる」という意味で使われます。
「狂れる」と「触れる」
「気がふれる」という言い方には「気が触れる」という表記方法もあります。
ただ「触」という漢字にはそういう意味あいはありません。元々「狂れる」と書いていたものを、同じ発音だから「触れる」も使うようになったのかもしれません。
ちなみに「気が触れる」から「が」を取った「気触れる」という言葉がありますが、読み方も意味もまったく違ったものになります。興味のある人は調べてみると面白いですよ。
あまり気の迷いは起こしたくないものですが「狂れる」の読み方は是非覚えておいてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
あまり単語では見かけない漢字や、普段と違う読み方が多かったと思います。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。