Profile
2002年生まれ。千葉県出身。2018年8月、オーディション『ミスSeventeen2018』のグランプリを獲得。専属モデルとして活躍後、先日卒業。女優としては子役からキャリアを重ね、映画『東京喰種 トーキョーグール』シリーズ、『おそ松さん』ほか、ドラマ「彼女、お借りします」、「あなたには帰る家がある」、「silent」など、話題作へ多数出演。
新しい発見がたくさんあった作品。
“胸キュン”が伝わると嬉しい!
シリーズ累計発行部数60万部突破の人気青春小説「交換ウソ日記」が実写映画化される。学校イチのモテ男子から突然届いたラブレター。戸惑いつつも返事を書いたことで交換日記が始まるが、実はその手紙や交換日記は親友宛のものだった!やり取りを続けるうちに彼に惹かれていく一方、どんどん真実を打ち明けるきっかけを失っていき...。ウソから始まった切ない片想いの行方が気になる青春ラブストーリーだ。
桜田さんが演じるのは空気を読み過ぎてしまう不器用なヒロイン、黒田希美。恋愛映画のヒロイン役は今回が初挑戦となる。
「私が演じる希美ちゃんを通して、見てくださる方が一緒にキュンキュンしてもらうにはどうしたらいいのかを一番に考えました。表情はもちろん、ぎこちなさなど、細かな仕草を意識しましたが、それをより輝かせてくれたのは、カメラマンさんのアングルや照明さんのおかげ。スタッフさんがいてくれてこそ、より輝いて見せられることを実感しましたし、演技に没頭するだけではなく、見せ方にも気をつけなければいけないことを学びました。また、長い時間をかけて主人公の心情を細かく描く連続ドラマと違って、映画は2時間という短い時間に収めなければならないので、早い展開の中で見えていない部分や変化している感情にも演技を合わせなければならない。その見えない部分の作業がとても難しかったです。さらに、今回は瀬戸山くんを演じる高橋さんと1対1で会話をしているシーンと、交換日記を通して会話をするシーンに合わせて表情も変えなければいけなかったので、2つのパートを演じている気分でした」
「私も自分のことを話すまでに時間がかかるタイプなので、希美ちゃんと似ているところは多いかも...」と、桜田さんは続ける。
「私は自分の気持ちを言葉にできないというよりは、言葉選びにすごく気を使ってしまうタイプ。会話の流れの中で浮かんだ言葉を伝えるより、じっくりと考えてしまうので、手紙の方が向いてるのかもしれません。でもふと“今この言葉を伝えたい!”と思ったら、すぐに相手の元へ伝えに行くので、その点は希美ちゃんより行動力があるかな(笑)」
演じる上でとくに意識したことは?
「希美ちゃんの性格を考えて、共演した高橋さんとは自分から積極的に距離を詰めることはしない方が良いと思って、遠くから観察していました(笑)。高橋さんはコミュニケーション能力が高くて、誰とでも分け隔てなく話せる人。人との距離を詰めるのが上手で、自然と輪の中心にいるような人です。でも本当は高橋さんも自分から話しかけたりするのは苦手だったそうで。私もあまり得意ではないので、頑張って話しかけてくれたんだと思うと感謝しかないですし、とっても助けられました」
高橋さんとの共演シーンは“胸キュン”だらけと桜田さん。
「王道の“壁ドン”とかはないんですけど、学生ならではの胸キュンポイントがあちこちに散りばめられています。こんなこと実際にされたらびっくりしちゃうということがいっぱいなので、それを見てキュンキュンしてもらえたら嬉しいです。対面シーンはもちろんですが、日記を通して会話するシーンも、側に瀬戸山くんがいるかのように感じてもらえると思うので、胸キュンシーン以外でも終始ドキドキしていただきたいです」SNSやメールなどで簡単に連絡が取れる今の時代に、あえての交換日記。「現実とは離れた不思議なラブストーリーですよね」と彼女は続ける。
「一度送った言葉は取り返せないという言葉の重みを感じます。SNSは送った文章を後から削除することもできますけど、交換日記は出してしまったらもう変えられない。簡単に言葉のやり取りができてしまう今だからこそ、あらためて自分の発する言葉の大切さを考えてもらえると思います」
希美は実はヘヴィロック好きという一面を持っている女の子。そこで桜田さんにも“裏面”を教えてもらうと、“虫が平気です!”と意外すぎるお答えが。
「虫が出たらキャーキャー騒ぎそうって言われるんですけど、全然!ティッシュさえあればどんな虫もそっと包んで外に逃がしてあげられます(笑)。逆に怖いのは雷。虫には殺されないけど、雷には、打たれる!って、めちゃくちゃ怯えます」
子役時代からずっとお仕事を続けている桜田さんに、仕事へのモチベーションキープ術を聞くと“愛犬!”と即答が。
「どんなに疲れていても、家に帰ると愛犬が大喜びで迎えてくれるんです。その瞬間に疲れは吹き飛びますし、この子のために頑張ろうって思えます。何かひとつでも“○○のために頑張ろう!”と思える存在があるのは、お仕事を続ける上でとっても大きいと思います」
最後にズバリ、ラブレターをもらった経験があるかを伺うと。
「えーっと...1回だけ。中学生の時に、机に手紙が入っていました。もちろん名前は書いてありました(笑)。お返事は手紙ではなく直接伝えました。結果は...、丁寧にお断りさせていただきました」
「こんな話聞かれると思ってなかったー」と笑う桜田さん。そんな彼女の笑顔や照れた表情がたくさん見られる映画
『交換ウソ日記』。恋愛ヒロイン役に初めて挑んだ桜田さんの新たな一面に注目してほしい.