ひとり旅が好きだけれど、複数旅もいい。

特にご飯。

ひとりメシだと同行者に気をつかわなくてもいいし、店内や人の様子が記憶に深く刻まれることが多いけれど、

複数メシになれば、同じ物を見たり、体験したりしても、何人もの捉え方や考え方を知ることができます。

そして何より食事で様々な種類を味わうことができるのがいい。

たとえば今回の旅。

「ひゅうが飯」と「さつま汁飯」で悩んでいました。

「ひゅうが飯」は、アジなどの刺身に紫蘇、ゴマなどの薬味を加え、醤油ベースの調味料をかけ、

伺った店の場合は、溶いた生卵の中に上記を放り込み、1〜2分馴染ませ、卵の上にかけるのです。

「さつま汁飯」は、焼いた白身魚と味噌をだし汁に混ぜた「伊予さつま」をご飯の上にかけます。

「2つ頼んで、私にも少し分けて~」

友人たちに言われ、「なるほど」と2つ頼み、大満足。

これで、いい気になり、

夜は、「丸ずし」、「ふくめん」、「削りかまぼこ」と次々に頼みます。

郷土料理を忘れないようにメモしておくと、「丸ずし」は米の代わりに甘酢で調理したおからを小魚で巻いた物、

「ふくめん」は、こんにゃくの上に、紅白のそぼろなどをかけて食べる物、

「削りかまぼこ」は文字通り、かまぼこの素材のすり身を乾燥させて、薄く削った物。

普段、ひとりメシだったら、そのうちの1つか2つくらいしか頼まないでしょう。

しかし、今回は全員でシェアします。

圧倒的に様々な物を食べることができるのです。

「複数メシ」の良さを満喫する旅となりました。<text:イシコ>