秋になると何かの節目のようにしゃんと背筋をのばしたくなるのは、シックな秋冬ファッションが出回り始めるからだろう。

そんな気分を胸に、私が夏の終わりに買ったものは、「Amplitude(アンプリチュード)」のエクストラボリューム カラーマスカラ 06ブルーブラック。

■ブルーと漆黒の奥行きのある色味が美しいマスカラ

まず、その端正なビジュアルにひと目惚れ。ブルーと漆黒の奥行きのある色味が美しく、重ねるごとに深みが増す。伸びのいいテクスチャーがボリュームとカールを一日キープしてくれるのもさすがのひと言。

赤系のアイシャドウをまぶたに広げて、赤と青のコントラストを楽しんだら、オレンジ系のチークで抜け感をプラスすると、エフォートレスなファッションにもマッチする。

深みのあるブルーブラックをまつ毛にのせると、自分の目元に今までにない意思の強さが現れてドキッとする(中身が空っぽな自分の核心をつかれた気分だ)。

世界が様変わりしてから初めて迎える秋、今一度、自分にとって大切なものが何なのかを吟味しながら、背筋を伸ばして過ごせたらどんなにいいだろう。

■マスカラの端正なムードが、「今本当にやりたいこと」を呼び起こしてくれる

そう、たとえば、ドラマチックなつけ襟にベロアのリボンで髪を束ねた、シネマライクなアレンジを楽しんだり、ブラックワンピースを潔く着こなして、気品のあるお嬢さん的な端正なムードを楽しんだり。ツイードのタイトスカートにミントグリーンのボウタイブラウスを合わせて、フランスのマダムを気どるのもいい。

……なんて妄想しながら、思いついたようにクローゼットを開く。ミントグリーンのシルクのブラウスがどこかにあったことを思い出したからだ。

ハンガーをかき分け出てきたブラウスは、若き日に奮発して買ったもの。一度も袖を通すことなく、大人になったら着ようとクローゼットで寝かせていた。久しぶりに手にとったブラウスは記憶にあるようなミントグリーンではなく、色あせて、襟元も崩れていた。

しかし、色あせて変化しているのは洋服だけでなく、自分の心でもあることに、私は気づいていた。ただ、目の前にある“曖昧さ”はあまりにも居心地がよく、忙しいと言い訳をしては、今の自分に対峙することから目を背けていた。
どんなものも気づかないうちに静かに変化する。だから、寝かせておいてはいけない。
あせた色のそのブラウスをゴミ袋に放り込み、手帳を広げる。

本当にやりたいことは今やるのだ。スケジュールを練り直す私の横顔には、きっとブルーブラックのまつ毛に負けない意思が宿っているだろう。

 

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