Aさん 相席食堂は日本全国を舞台にした、ご当地ふれあい番組。毎回2名の芸能人がそれぞれ異なる県で街ブラロケをし、食堂なんかで現地の人と相席をしてお話をする。そしてMC千鳥さんがVTRを観賞しながら気になる点があれば手元のボタンでVTRを止め、ツッコミを入れていくというパッケージ。今回ご紹介するのは「パンサー」の尾形さんとサンシャイン池崎さんが3年ぶりに登場した「おかわり相席」。前回も「神回」と言われるほど圧倒的に面白かったんですが、今回も同じく「神回」でしたね。
ゴリラ 尾形さんとサンシャイン池崎さんという組み合わせが、物凄い化学反応を生んでるよね。
Aさん そうなんですよね! 普段の相席食堂って、ロケ慣れしていないゲストが行う「粗さのあるロケ」を千鳥さんのツッコミで笑っていくイメージなんですけど。今回のお二人は最初から最後まで体を張りまくっていて、終始内容が「画力(えぢから)VS画力」。どこを切り取っても奇跡的に面白い映像ばかりが映っているような、パワフルな内容に仕上がってました。
ゴリラ お二人とも笑いを取るまで決して引かない、腹の括り方が尋常じゃないんだよね。「体を張る」という行為を、「誰でも笑ってしまう」という所に達するまで、何度も何度も行っていく。その場を根こそぎ持っていくような笑いに、無理矢理してしまっているというか。
Aさん 今回の尾形さんのロケもそうなんですけど、こういう「がんばる事を見せる笑い」って、尾形さんが発明した笑いだと思うんですよね。当然それまでも芸人は体を張ってたんだけど、「無理矢理やらされている」という見せ方をしていて、基本的には「がんばる」って裏の心構えだった。それを全面に押し出して、泥臭さや汗臭さ、芸人としての体温で笑いを取ってる。「体を張る」ってキツい事なのに、自分からもっとキツい方に飛び込んでいく。その「覚悟」と「行為のバカバカしさ」のギャップが、大きな笑いを生んでるんですよね。