ジョー・バイデン米大統領ジョー・バイデン米大統領

ホワイトハウス内でコカインが発見される事件が発生。現在シークレットサービスが調査を行っている。

7月2日(日)20時45分ごろ、ホワイトハウスのウェスト・ウィングで不審な粉末が発見されたことから、施設は一時閉鎖され、職員らが一斉避難する事態となった。その後まもなく、安全が確認され、避難は解除されている。この粉末は、巡回中のシークレットサービス捜査官が、ツアー客も出入りできる場所で見つけたという。

また、法務執行局の高官はCBSに対し、この物質がホワイトハウスの職員や来賓が携帯電話を保管するために日常的に使用している倉庫から発見されたと語った。なお、ジョー・バイデン大統領とその家族は当時、メリーランド州のキャンプ・デイヴィッドを訪れており、ホワイトハウスにはいなかったという。

ワシントン・ポスト紙は、その後の検査で、この物質がコカインであったことが確認されたと報じている。シークレットサービスは今後、この物質がどのようにしてホワイトハウスに持ち込まれたのか、全面的に調査する予定で、誰が出入りしていたのかを特定するため、入館記録や、コカインが置かれていた場所に設置されたカメラもすべてチェックする予定だ。

米国麻薬取締局によれば、コカインは米国規制物質法のスケジュールIIに分類される薬物で、局所麻酔として使用されることはあるものの、幻覚や妄想を引き起こし、乱用の危険性も高いことから、流通は麻薬取締局により慎重に管理・監視されている。

ウェスト・ウィングは、大統領執務室にあたるオーバル・オフィスや、危機管理室を有する大規模な建物で、副大統領やホワイトハウスの主席補佐官、報道官、その他何百人ものスタッフが出入りするオフィスも入っている。