20日に最終回を迎えた橋本環奈×山本涼介『王様に捧ぐ薬指』が2位の定位置から落ち、今週8位になったことを受けて、2位以下が繰り上がっているが、今週3位となったのは木村拓哉主演のフジ月9『風間公親-教場0-』。22日放送の第11話で最終回となった『教場0』は、こちらもライバルが減ったことでポイントは上昇したが、29日放送の「特別編」2時間スペシャルは(こちらもまた)ほぼ総集編という内容だったため不評だった。

 ポイントが大幅に伸びたのは、29日に最終回を迎えた天海祐希×松下洸平のカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』も同様だが、こちらは前週比63ポイントアップ。いつもは『教場0』にTVer再生数ランキング総合部門の1位の座を奪われ、2位に甘んじてきたが、今週は『教場0』を2位に追いやって初めて1位になる瞬間があるなど勢いがあった。『教場0』特別編の不評も大きく影響しただろうが、天海祐希演じる涼子の過去に決着がつき、松下洸平演じる貴山との安定のバディ感を発揮して最終回を終えたことへの好評も作用しただろう。

 その『合理的にあり得ない』を上回って今週4位となったのは稲森いずみ主演の日本テレビ系金曜ドラマDEEP『夫婦が壊れるとき』。第11話(16日放送)までで累計2500万再生を記録し、深夜ドラマとしてTVer史上最高記録を更新中の同作だが、30日放送の第13話でいよいよ最終回。夫への復讐劇から、前回は夫による逆襲も描かれたが、夫婦最後の決着はどうつくか。27日には累計2800万再生突破が発表されており、累計3000万再生突破は確実とみられる。

 ポイント上昇では、26日に最終回を迎えた高橋海人×森本慎太郎の日テレ日曜ドラマ『だが、情熱はある』も前週比29ポイントアップ。オリコンによる「ドラマ満足度ランキング」では第10話(11日放送)で満足度が満点の100Ptに達し、単独首位となったが、最新の満足度ランキングでも第11話が98ptで2位となっており(1位は『ラストマン』9話の99pt)、終盤の盛り上がりがポイント上昇につながった面もあるだろう。

 一方、清野菜名×岸井ゆきの×生見愛瑠(めるる)のテレ朝日曜ドラマ(ABC制作)『日曜の夜ぐらいは…』は7月2日にいよいよ最終回というタイミングだが、上昇幅は16ポイント(今週12位、154ポイント)で、ライバル作品がいくつも姿を消した影響を考えると、今ひとつ勢いに欠けるのが気になるところ。25日放送の第9話は主題歌を歌うMrs. GREEN APPLEのカメオ出演というトピックもあったが、あまり効果はなかったか。いよいよ3人のカフェがオープンとなるが、はたしてハッピーエンドとなるのか。今期は最終回で荒れる作品も少なくないだけに、注目だ。

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