職場環境が悪い、労働条件におかしな点がある…。自分が勤めている会社で、不審な動きがあった場合、どこに相談をすれば良いのか悩むことがあります。そんな時に相談できる窓口があるのは知っていますか? 実は、労働にも「110番」という番号が設けられています。社会人なら知っておきたい知識をご紹介。

会社のことについて相談がしたい…

労働条件があまりにもおかしい、職場環境が悪すぎる…。自分がそんな“ブラック企業”、またはグレーな雰囲気がある会社に勤めてしまった場合、どんな対処法を考えますか?

「会社の人に直接は言いづらい、だけどなんとかしてほしい」

そんな時に相談ができる窓口があったらいいなと考えたことがある社会人もきっと多いことでしょう。そこで今回は、社会人が知っておきたい、労働・労使関係の相談窓口をご紹介します。

東京都ろうどう110番  0570-00-6110

労働に関する問題について相談できるのが、「ろうどう110番」です。

「残業代が出ない」というような金銭的なトラブルにあった時も、「パワハラ・セクハラを受けている」というような人間関係によるトラブルについても幅広く相談することができます。

会社とのトラブルを報告する場所としては「労働基準監督署」が広く知られていますが、労働基準監督署は国が設置し、労働基準法や労働安全衛生法に基づき、労働条件の確保・改善の指導、安全衛生の指導、労災保険の給付などの業務を行うところです。
一方、「ろうどう110番(東京都労働相談情報センター)」は、東京都が設置している労働行政機関で、個別労働関係紛争に関しても相談ができます。

相談方法は、電話相談(随時)と来所相談(予約制)のふたつ。

無料で利用できるため、困ったことがあった際は東京都労働相談情報センターをチェックしてみると良いでしょう。

●東京都労働相談情報センター(東京都ろうどう110当番)
https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/soudan-c/center/consult/guide.html

なんでも労働相談ホットライン 0120-154-052

「なんでも労働相談ホットライン」は、日本労働組合総連合会が設けている相談窓口です。
こちらも相談内容は幅広く、労働に関する相談であれば受け付けてくれます。利用は無料で、全国共通のホットラインがあるのも強みです。

2020年6月の相談集計報告によると、相談内容として多かったものは、1位「パワハラや嫌がらせ(12.6%)」、2位「解雇・退職強要・契約打切(12.1%)」、3位「休業補償について(9.3%)」、4位「雇用契約・就業規則について(6.8%)」、5位「退職手続について(4.7%)」となっています。新型コロナウイルスの影響によって、さまざまなトラブルが増えていることも考えられます。ぜひ、Q&Aなども確認してみてください。

また、電話のみでなく、メールでの相談やLINEでの相談も可能です(LINE相談は、期間限定になるので要注意!)。

●日本労働組合総連合会(なんでも労働相談ホットライン)
https://www.jtuc-rengo.or.jp/soudan/