射殺された15歳の少女リリー・シルバ=ロペス射殺された15歳の少女リリー・シルバ=ロペス

アメリカ・コロラド州で、16歳の少年が元ガールフレンドを射殺するという事件が発生した。

事件が発生したのは6月16日午後3時45分ごろのこと。防犯カメラには、15歳の少女リリー・シルバ=ロペスの自宅に、容疑者の少年ジョバンニ・シリオ=カルドナがやって来るところが記録されている。ジョバンニ・シリオ=カルドナはリリー・シルバ=ロペスの寝室の窓から侵入し、彼女を襲った。当時、別室でテレビを見ていた弟は、姉の「逃げて」という叫び声を聞いたという。

13歳の弟の証言によると、シリオ=カルドナはシルバ=ロペスに向かって複数回発砲したという。さらに彼は、通報を阻止するべく弟の携帯電話を取り上げた。また弟は、床に横たわる姉とその上にシリオ=カルドナが立っている姿を目にしたという。そして、シリオ=カルドナが去った後、弟は近所の家へ駆け込み、警察を呼んだ。シルバ=ロペスは、駆けつけた警察によって死亡が確認されている。

シルバ=ロペスの母親によると、シリオ=カルドナと彼女は6ヶ月間にわたって交際していたという。しかし、交際中に暴力を振るわれたこともあり、事件の4週間前に、シルバ=ロペスから別れを切り出していた。ところが、シリオ=カルドナは「別れたい」と口にしたシルバ=ロペスに、銃を突きつけた。さらに、事件の6日前には、シリオ=カルドナから暴力を振るわれたと訴えたシルバ=ロペスの自宅に、警察が駆けつけていたという。

ウェルド郡地方検事局によると、シリオ=カルドナは第一級殺人、第二級殺人、第一級強盗、加重強盗、少年による拳銃所持の罪で起訴されたという。保釈金は200万ドル(約2億8,872万円)で、8月3日にウェルド郡裁判所にて状況確認会議が行われる。