ケイティ・ソーレンセン
ママインフルエンサーとして活動していた女性が、90日間の禁錮刑を言い渡された。
米カリフォルニア州のケイティ・ソーレンセンは2020年、子供たちがラテン系カップルに誘拐されそうになったと訴える動画をインスタグラムに投稿した。しかし、この内容は虚偽であり、事件そのものが、ケイティ・ソーレンセンによる「でっちあげ」だったのだ。
6月29日(木)、ソノマ郡地方検事は、ウェブサイトに声明を発表。ソーレンセンについて、「『意図的に虚偽の犯罪を報告した』という点で有罪判決を受け、90日間の服役を命じられました」とつづり、「ソーレンセンさんは、自分の犯した罪を認識しており、判事は公正な判決を下したと信じています。我々の希望は、今回の判決が、2人の幼い子どもを誘拐しようとしたとして無実の罪を着せられたカップルに、何らかの終結をもたらすことです」と続けた。
なお、ソーレンセンには禁錮刑に加え、釈放後から1年間、非公式の保護観察と、SNS投稿の禁止、無意識の偏見に関する研修を受けることなどが命じられている。
事件は2020年12月7日、幼い子どもたち2人が、ラテン系のカップルに誘拐されそうになったと、ソーレンセンが通報したことがきっかけだった。この1週間後、彼女はインスタグラムに、事件の概要を説明する2本の動画を投稿。この動画は400万回以上再生された。さらに、地元メディアのインタビューにも応じ、被害を訴えたソーレンセンだったが、その後の事情聴取で、容疑者とされるカップルが容疑を否認。さらに、ソーレンセンの証言に矛盾があったことから、警察当局は事件そのものが虚偽であったと判断し、捜査を打ち切った。
ソーレンセンのインスタグラムアカウントは、その後削除されている。
【こちらの記事も読まれています】