皆さんこんにちは。8月も終盤で、もう少し暑さとの戦いが続きますね。フランスではちょうどこの時期の旬のフルーツがあります。「ミラベル」と呼ばれるものです。
日本ではあまり流通しておらず、馴染みがない方も多いかもしれません。それもそのはず、フランスでも流通時期がとても短く、8月の終わり頃から9月いっぱいくらいまでの間でしかフレッシュなものはお目にかかることができません。
見た目はさくらんぼ大・もしくは金柑くらいの大きさで、黄金色をしています。品種はスモモの一種で、西洋スモモとも呼ばれています。フランス国内での生産のほとんどがロレーヌ地方で、総生産の7割ほども作られているそうです。
スーパーなどはもちろん、マルシェなどでも量り売りで好きな分を買うことができ、旬を楽しむ人々に愛されています。スモモの一種と言っても、味に酸味はなく、優しい甘さで皮ごとそのまま食べられるのが特徴です。定番なのはミラベルごとオーブンに入れて焼くミラベルのタルトや、コンフィチュールにしてもおいしいです。コンフィチュールは通年でフランスのスーパーなどで見受けられます。
ミラベルの香りが口いっぱいに広がる『Jojo&co,』 のミラベルのタルト
ただ、私個人としてはやはりフルーツはそのまま生で頂きたいところ。それも、プロのパティシエたちの手にかかったものを!ここからは、お気に入りのパティスリーのミラベルスイーツをご紹介します。
まずは、以前ご紹介したお店『Jojo&co,(ジョジョ&コ)』のミラベルのタルト。こちらのタルトにはミラベルのコンフィチュールが使われており、生の果実のおいしさと相まって口の中がミラベルの香りいっぱいに。
■お店情報
- 名前: Jojo&co(ジョジョ&コ)
- 住所:5 rue bordaloue, Paris 9, France
- 営業時間:月-金 8:30-19:30 土10:00-18:00
- 休日:日曜日
- ※営業時間等に変更がある可能性がございます。詳細はお店のHPやSNSをご確認ください。
Yann Couvreur氏のお店で楽しむ旬のフルーツタルト
そしてこちらは、PARIS magでインタビューもされていたYann Couvreur(ヤン・クヴルー)氏のミラベルのタルト。ロレーヌ産のミラベルをこぼれんばかりに乗せたこだわりのフレッシュタルトです。ミラベルの自然な甘さとはじける食感、そしてさくさくのタルト生地とそこに詰まったバニラクリームの相性。素朴なミラベルをここまで華やかに仕立て上げるその技に感動でした。
Yann Couvreur氏のお店では季節のフルーツタルトをそれぞれの1番おいしい時季に楽しむことができ、このミラベル同様に、たくさんの種類が年間を通して提供されます。
こちらは、ブルーベリーのタルト。果実の下にはたっぷりのバニラクリームとブルーベリーのコンフィチュールが。
そしてこちらは、フランボワーズのタルト。果実の下にフランボワーズのコンフィチュールとエストラゴンを使った香りの良いソースが。
■お店情報
- 名前: Yann Couvreur Pâtisserie (ヤン・クヴルー パティスリー)
- 住所:23bis Rue des Rosiers, 75004 Paris, France
- 営業時間:11:00-19:00
- 休日:なし
- 他パリ市内に2店舗
- ※営業時間等に変更がある可能性がございます。詳細はお店のHPやSNSをご確認ください。
本当に限られた時季にしか取れないミラベル。もしパリ旅行中に出会えたらラッキーと言えるでしょう。しかし、前述したように通年で買えるコンフィチュールなどの加工品も、なかなか日本では手に入らないもの。ぜひ1度、その独特な柔らかな優しさを味わってみてください。また、その時々によって違う旬のフルーツを存分に楽しまれてみてはいかがでしょうか。
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