Aさん その視聴者の共感が得られる主張が、一気にこの企画の面白さを押し上げている気がします。ディスカッション芸として「客観的に見てお互いの主張は分かる」「けどそのお互いの主張がすり合わない」は最高の形。視聴者が双方に共感できるから、どちらの主張も笑いになるんですよね。

ゴリラ 極端な主張は「ボケ」の笑いになるもんね。お互いの主張に共感できるディスカッションは「ボケ」じゃなく「ガチ」の笑いになるから、芸人達の人間性に食い込むような笑いを生む。

Aさん 今回この企画がテーマにしているところって、物凄く細かい切り口だと思うんですよね。よくこういうところを見つけたなと。

ゴリラ 山添さんが引っかかったという、取っ掛かりになったエピソードが強すぎないところも良いよね。日常の何気ない会話に潜む、人間性の汚れを抽出してるというか。今回やってるのって、細かな違和感を積み重ねていく繊細なお笑いなんだけど、笑いを積み立てられる分、検証を進めるにつれてどんどん面白さを増加できるもんね。