カーリー・レイ・ジェプセン ©SotaroGoto
カナダ出身の人気歌手カーリー・レイ・ジェプセンが、およそ1年ぶりに来日。新型コロナウイルス禍後初となる単独来日公演を行った。
2022年9月21日に米オハイオ州・クリーブランドで自身4度目となるツアー「The So Nice Tour」をキックオフしたカーリー。以降、カナダ、アメリカ、イギリス、フィリピン、オーストラリアなど各地で公演を行ってきた。
先週の6月23日(金)には、イギリス・ピルトンで開催された世界最大級の音楽フェス「Glastonbury Festival」に出演するため渡英。同ステージでは、2022年にリリースされ大絶賛されたアルバム「The Loneliest Time」以来となる新曲「Shy Boy」を初披露し話題となった。
ツアーやフェスへの出演、加えて新曲のリリースと多忙を極めるカーリーは、横浜・名古屋・金沢・大阪・広島・福岡の全6都市をめぐる「The So Nice Tour」の日本公演を実施するため、はるばる来日。1時間半の間に23曲も歌いあげるという怒涛のパフォーマンスを行った。
6月28日(水)午後18時半すぎ、ホワイトのトップスとフリルが幾重にも重なったパンツを身にまとい、長いブロンドの髪をなびかせながらステージに登場したカーリー。来日公演を行うのは2019年10月以来約4年ぶりとあって、久しぶりの生カーリーにファンは感動。カーリーがステージ脇から姿を見せるや会場からは悲鳴にも似た大きな歓声があがった。
「Call Me Maybe」や「I Really Like You」など、いわゆる“王道ポップス”を得意としてきたカーリーだが、この日のライブでは、近年リリースした「Surrender My Heart」「Too Much」「Bends」「Western Wind」など、より洗練されたポップスを数多く披露。カーリーの透き通ったハスキーな歌声と幻想的なメロディがあいまって、場内はまるで“カーリーワールド”に迷い込んだかのような非日常的な雰囲気が漂っていた。
もちろん、デビュー初期のヒット曲もいくつか披露したカーリー。序盤に歌った「Run Away With Me」では客席にマイクを向けたり、「(みんなの歌声を)聞かせて!」と話しかけたりと、ファンと積極的に交流。また、カーリーを一躍スターダムへと押し上げた「Call Me Maybe」では、ステージを降り、ファンサービスに興じるなど、ファンとの一体感を大事にしている姿が印象的だった。
“日本は第二の故郷”と公言しているだけあって、カーリーはこの日のステージでも「今夜、みんなと一緒にいられることに興奮している」「日本に戻ってこられてうれしい!」と喜びを炸裂。最後は、これぞカーリーとも言えるポップス曲「Cut To The Feeling」を披露。ファンから手渡された日本の国旗やおもちゃの剣をうれしそうに持ちながら、同曲を力強く歌い上げると、名残惜しそうにステージを後にした。
≪セットリスト≫ ※6月28日(水)横浜公演のもの
Surrender My Heart(The Loneliest Time)
Joshua Tree(The Loneliest Time)
Run Away With Me(Emotion)
Too Much(Dedicated)
Shy Boy *新曲
Julien(Dedicated)
Talking To Yourself(The Loneliest Time)
Call Me Maybe(Kiss)
Stay Away(Dedicated)
Bends(The Loneliest Time)
Western Wind(The Loneliest Time)
So Nice(The Loneliest Time)
I Really Like You(Emotion)
Want You In My Room(Dedicated)
Bad Thing Twice(The Loneliest Time)
Your Type(Emotion)
Boy Problems(Emotion)
Now That I Found You(Dedicated)
Beach House(The Loneliest Time)
When I Needed You(Emotion)
————ENCORE————
Go Find Yourself Or Whatever(The Loneliest Time)
The Loneliest Time(The Loneliest Time)
Cut To The Feeling(Emotion:Side B)