ライアン・レイノルズと、ヒュー・ジャックマン
ヒュー・ジャックマンのウルヴァリン復帰は、はたしてみんなが望んでいることなのだろうか。
昨年9月、今後公開予定のライアン・レイノルズ主演の映画『デッドプール3』で、俳優のヒュー・ジャックマンが、2017年の『LOGAN/ローガン』以来7年ぶりにウルヴァリン役を演じることが発表された。
それまでは多くのファンが、ヒューは『LOGAN/ローガン』をもって、ウルヴァリン役を卒業すると考えていた。ヒュー本人でさえ、これを機に「次の世代にゆずる」ことをほのめかしていたほどだ。
それでもカムバックを選んだヒューの決断を、快(こころよ)く思っていない人物がいる。
このたび、2013年の映画『ウルヴァリン:SAMURAI』と、『LOGAN/ローガン』で監督をつとめたジェームズ・マンゴールドがVariety誌の取材に応じ、ヒューのカムバックに否定的だったことを告白した。
「『できればこのままで終わらせたい』と願う部分がないわけではない」と述べたジェームズ・マンゴールドだったが、それでも、ヒューがカムバックするというニュースにはおどろかなかったという。
「どうせ、いろんなウルヴァリンが登場することになるんだ。赤ちゃんウルヴァリンや、アニメ版ウルヴァリンだってあり得る。彼らはあのキャラクターから、搾り取れるだけ搾り取ろうとしているんだよ」と製作者の姿勢を批判したジェームズは、「『LOGAN/ローガン』のような作品の成功は、私たちが物語を締めくくったかどうかで見極められるものではない。私自身が、私の物語を終わらせたんだ」と付け加えた。
なお、ヒューは以前、別のインタビューで、ウルヴァリンとしてカムバックすることを、事前にジェームズに相談しており、「問題ないという様子だった」ことを明かしている。