将来もらえる年金を増やすことができる「付加年金」という制度をご存知でしょうか。

普段支払っている国民年金保険料に「付加保険料」を上乗せすれば、受給開始後わずか2年で元が取れる「付加年金」が受け取れます。今回は、どんな制度か簡単に解説します。

国民年金の「付加保険料」とは?

付加保険料とは、納付義務がある「国民年金保険料」とは別に任意で上乗せして納付できる保険料のことです。納付した月数に応じて、将来もらえる年金が増えるしくみになっています。

付加保険料を納められるのは「国民年金第1号被保険者」、つまり厚生年金に加入していない自営業者やフリーランス、学生や無職の人などがおもな対象です。また、国民年金に任意加入している60歳から64歳までの人も対象になります。

付加保険料は国民年金保険料の免除や猶予を受けている人は対象外です。また、すでに国民年金基金に加入している人も付加保険料を納付できません。

付加保険料はいくら払う?いくらもらえる?

付加保険料の納付金額は月400円と決められていおり、受け取れる「付加年金」の金額は「200円×付加保険料を納めた月数」で計算します。

1年あたり4万8,000円多く受け取れるので、受取開始から2年で「納付額<受給額」になる!

付加年金は受け取り始めてから2年経つと納付額より受給額の方が多くなります。通常の老齢年金は元金以上をもらうのに10年以上かかりますが、付加年金は2年で元が取れます。納付額は月400円なので負担も少なく、手軽かつ確実に年金を増やせる裏ワザ的な方法として知られています。