「渠魁」の読み方をご存じですか?

「渠」には水路をあらわす「みぞ」という読み方があり「魁」には「さきがけ」という読み方がありますが「みぞさきがけ」とは読みません。

それでは、いったい何と読むのでしょうか?

「渠魁」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「き○○」の4文字
  2. 読みです
  3. 「巨魁」と書くこともあります

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「渠魁」の読み方、正解は・・・


正解は

「きょかい」

です!

「かしら」「おやぶん」など、特に悪事をはたらく者たちの首領をさすことが多い言葉です。

「渠」という字は「みぞ」「水路」の他に「巨」と同じ「おおきい」や「かしら」という意味もあります。「魁」にも「かしら」「おおきい」「すぐれる」という意味があるので、同じ意味の漢字を重ねた熟語になっています。

「渠魁」に悪党の頭という意味がある理由

しかし「かしら(頭)」という漢字には、悪党を感じさせる意味はありません。それなのになぜ「渠魁」には悪党の首領という意味があるのでしょうか。

日本では元々「悪」という言葉に否定的な意味だけではなく「力強さ」をあらわす意味があったそうです。平安時代に左大臣を務めた藤原頼長は妥協を許さない性格から「悪左府(あくさふ)」という異名を持っていました。そう考えると「渠魁」は「おおきくすぐれたリーダー」であり、強大な力を持っていることのあらわれなのかもしれませんね。

現代だとどんな人が当てはまるのか考えつつ、この機会に是非「渠魁」の読み方を覚えてくださいね。