日本三大素麺とは？どんな特徴がある？
日本には三大素麺と呼ばれるものがあるのをご存知でしょうか？日本三大素麺は兵庫県の「播州そうめん」、奈良県の「三輪そうめん」、香川県の「小豆島そうめん」の3種類です。
それぞれの素麺は産地ごとに地元の特選素材を使って1束ずつ手作業で丁寧に作られています。
素麺に使われる材料はそう多くはないため、シンプルに茹でて食べるときに、それぞれのコシや味の違いがはっきりと出てきます。
家庭で日常的に食べられている素麺だからこそ、日本を代表する三大素麺を取り寄せて食べ比べてみてください。見た目、味、香り、舌触りなど感動するような美味しい素麺に出合うことができます。
そして、きっとあなた好みの素麺を見つけることができるでしょう♪
①播州そうめん（兵庫）：超有名な揖保乃糸！
兵庫県の「播州そうめん」は揖保乃糸が有名ですね！播州は昔から高級素麺の産地として賑わってきました。
播州素麺の歴史はとても古く、なんと発祥は室町時代までさかのぼります。これまでに600年以上も歴史がある揖保乃糸は厳選した国産小麦と兵庫県の赤穂の塩を使って作られています。
商標登録もされている揖保乃糸は日本では誰もが知る素麺のブランドといっても過言ではありません。
揖保乃糸は素麺の太さで商品をランク分けしていて、赤帯の「上級品」、紫帯の「縒つむぎ」、黒帯の「特急品」があります。
兵庫県たつの市には揖保乃糸の製造工程を見学できる「揖保乃糸資料館」もあります。興味のある方はぜひ取り寄せてみてください。
②三輪そうめん（奈良）：そうめん発祥の地！
三輪そうめんは奈良県の桜井市などで生産されている高級素麺です。三輪地方は素麺発祥の地として日本全国の素麺好きの間では非常に有名な地域ですね。
三輪素麺の発祥は奈良時代の遣唐使の時代だと言い伝えられています。冬の極寒期に手延べ製法で作られる素麺は1年以上寝かせたものを「古物（ひねもの）」、2年以上寝かせたものを「大古（おおひね）」と呼びます。
さらに素麺の太さによって通常の細さのものを「誉（ほまれ）」、次に「水垣（みずがき）」、さらに細いものを「緒環（おだまき）」、極細の最上級のものを「神杉（かみすぎ）」とランク分けしています。
素麺は細くなるにつれて値段が高くなりますが、一生に一度は最上級ランクの「神杉」を食べてみたいですね！
③小豆島そうめん（香川）：コシとモチモチ食感！
香川県の小豆島そうめんは、その名の通り小豆島で作られているブランド素麺です。
小豆島そうめんでは地元の名産であるごま油と、瀬戸内海の塩を生地に練り込んで作られているのが大きな特徴です。コシがありモチモチした食感がクセになる美味しい素麺が人気です。
小豆島そうめんの発祥は室町時代だと言われています。名産品として本格的な製造が始まったのは鎌倉時代ですが、400年という長い歴史の中で様々な改良が加えられて最高に美味しい素麺を完成させています。
香川県はうどん県とも言われていますが、ぜひ日本の3大素麺の1つである小豆島そうめんも食べてみてください。その味はうどんにも全く劣っておらず、日本中にファンが多いのも十分納得できますよ♪
人気の半田そうめんや島原素麺もおすすめ！
さらに日本には3大素麺の他にも人気の素麺がたくさんあります。「半田そうめん」や「島原素麺」というブランドをご存知でしょうか？
半田そうめんは徳島県のブランド素麺で、島原素麺は長崎県のブランド素麺です。
2つの素麺にはとても長い歴史があり、日本全国にその名が知れ渡っています。上記でご紹介した3大ブランドの素麺と同じくこちらもかなりお値段が張りますが、目上の方にもきっと自信を持って贈ることができます。
それぞれの特徴を詳しくチェックしていきましょう！
半田そうめん：太い素麺好きにおすすめ！
「半田そうめん」は徳島県つるぎ町の半田で製造されているブランド素麺です。半田そうめんは麺が太いことが特徴です。
半田地方は吉野川と剣山に挟まれた山間部にあり、谷間を吹き抜ける寒風が素麺作りに適した町として発展してきました。
素麺は細さにこだわって作られることが多いため、冷や麦と思えるほどの太さの素麺は珍しく感じられるかもしれません。
コシとのどごしの良さが好きなかた、太い素麺が好きなかたは、ぜひ一度食べてみてくださいね。
島原手延べ素麺：つるつるしたのど越し◎
「島原手延べ素麺」は全国の手延べそうめんのシェア率の30％を誇るブランド素麺です。長崎県野南島原地方で製造しています。
島原手延べ素麺は全部で12の作業工程をおよそ30時間もかけて行います。機械ではなく人の手で丁寧に作られる素麺は遣唐使の時代からの歴史があります。
つるつるしたのど越しで美味しい素麺で、冷たくしても温かくしても美味しく食べられると評判になっています。職人の匠の技を堪能することができるブランド素麺です。
