映画『Priscilla』
エルヴィス・プレスリーの遺産管理団体が、彼の元妻を主人公とした伝記映画に苦言を呈している。
今年10月にアメリカでの公開が予定されている映画『Priscilla(原題)』。1985年、エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラ・プレスリーが出版した回顧録「エルヴィスと私」をベースとして、彼女の人生やエルヴィスとの出会い、結婚生活、そして離婚に至ったきっかけや経緯を描いた伝記映画だ。
ケイリー・スピーニーがプリシラを、ジェイコブ・エロルディがエルヴィスを演じている。
メガホンを取ったのは、『ロスト・イン・トランスレーション』などで知られる映画監督ソフィア・コッポラだ。
先日には待望の予告編が公開され、ファンからは大きな期待が寄せられている。
また、プリシラ本人も「ソフィア・コッポラという大物監督が、私の本をどのように解釈したのか、見るのをとてもたのしみにしているわ。彼女は人とは違う視点を持っていて、私は彼女の仕事ぶりに、いつも感心していたの。この映画が、皆さんの心を動かすことは間違いないと思っているわ」と、作品に対して好意的なコメントを述べた。
一方、エルヴィスの遺族たちの心境は複雑なようだ。
TMZが取材したところによると、エルヴィスの遺産を管理する複数の関係者が、映画製作の過程において、「団体側になんの相談もなく、同意も得られずに進められた」と主張しているという。
ある関係者は、映画の脚本や演出について、「ひどい仕上がりだ」とコメント。さらに、「大学生が作った映画みたいだ。撮影セットのデザインもひどい。グレイスランド(※)は、こんな見た目じゃない」と酷評した。
※テネシー州メンフィスにあるエルヴィスの邸宅およびその敷地
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