「蛻る」を何と読みますか?

蛭(ひる)、蠣(かき)、蛟(みずち)など、虫へんの漢字は難しい!

早速ヒントを見てみましょう。

「蛻る」の読み方のヒントは?

1.「蛻る」をひらがなにすると4文字になります。

2.「蛻る」ことを避けては成虫にはなれません。

3.「蛻る」精神状態は呆然自失に近いものです。

正解は…

正解は「もぬける」でした!

「蛻る」とは、主に昆虫やヘビが成長のために脱皮することを意味します。

また、「蛻」は人が亡くなった亡きがらや屍、人が抜け出した後の様子、例えば寝床や住居をあらわすためにも使われる言葉です。

「警察が現場に踏み込んだが、すでに蛻の殻だった!」のように使われますね。

『並べし床はもぬけの殻なり』樋口一葉

「蛻」の音読みは「ゼイ・タイ・タ・セツ・エツ・セイ・セ・テ」、訓読みは「ぬけがら」「もぬけ」「蛻る(もぬける)」、漢検1級13画の漢字です。

「蛻」は、虫と兌の組み合わせで成り立っており、「兌」という漢字には、かえる、とりかえるという意味があります。

「蛻」を用いた日本語

詩人蛻骨(しじんぜいこつ):上質な茶を称える言葉。

蝉蛻(せんぜい):セミの抜け殻から転じて、外形のみで中身のないこと。迷いから目覚めて悟りの境地に達すること。