「卑奴母離」を何と読みますか?

古代の歴史に詳しい人は読めるかもしれません。

日本人なら知っておきたい!

「卑奴母離」の読み方のヒントは?

1.「卑奴母離」をひらがなにすると、4文字になります。

2.「卑奴母離」は個人の名前ではなく、職業と立場を指す言葉です。

3.「卑奴母離」が活躍していたのは3世紀から4世紀頃。

正解は…

正解は「ひなもり」でした!

漢字の見た目より可愛らしい響きですね。

「卑奴母離」とは、日本の邪馬台国、やまと王権の国境を守備する軍事的な長(おさ)のこと。

魏志倭人伝を読むと出てきますよ。

比奈毛里、鄙守、比奈守、夷守など、「卑奴母離」以外にも多くの書き方があります。

筑前国、日向国、美濃国、越後国などには、地名や神社名に「ひなもり」という読みの漢字が使われています。

これらはすべて、邪馬台国の勢力下にあったという歴史を意味すると考えられています。

「ひなもり」と呼ぶ地名・神社の例

九州南部:夷守岳

岐阜県岐阜市:比奈守神社

宮崎県小林市:夷守神社(島岑神社に合祀)

「卑」は、低い、地位・身分・位置の低さを意味する漢字。

「奴」は、下男、僕(しもべ)、身分が低い者を意味する漢字。

「母」はご存じの通りお母さん、「離」ははなれる、わかれる、隔てることを意味します。