本日の難読漢字クイズは…

「棚機津女」です!

「たなきつじょ」とは読みません。

「棚機津女」の読み方のヒントは?

1.「棚機津女」をひらがなにすると、6文字になります。

2.民俗学や民間伝承が好きな人は「棚機津女」を知っているかもしれません。

3.「棚機津女」は棚造りの小屋にこもります。

正解は…

正解は「たなばたつめ」でした。

「棚機津女」とは、7月になると水辺に建てられた棚造りの小屋にこもり、機(はた)を織る穢れの無い女性です。

織った布は神聖なものとして、水神様に捧げられる、または神が着る衣になるといわれています。

「棚機津女」が機織りをすることで、町や村には豊穣がもたらされました。

「棚機津女」と七夕祭り

7月に機織りをする穢れの無い女性と言えば、七夕祭りの織姫が思い浮かびませんか?

時期的にもキャラクター的にも連想されますね。

「棚機津女」の伝説を七夕祭りのルーツとする説がありますが、実は賛否両論です。

民俗学者の折口信夫は「七夕祭り」と「棚機津女」を関連付けました。

しかし、現代は両者の関連は無しという説が有力です。

「棚機津女」はあくまでも日本の機織り女性の言い伝え。

「七夕祭り」は、「乞巧奠(きっこうでん/きこうでん)」や織姫と牽牛の伝説、つまり中国の行事と伝説がルーツです。