老後になってから生活資金が底をつき、自己破産に陥ってしまった…。

老後破産は、誰にでも起こりうる問題です。高所得の人でも、お金の使い過ぎにより老後破産となるケースもあります。お金はなくなってから慌てても、どうにもなりません。

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(2022年度)によると、夫婦2人で老後の生活を送る際に必要と考えられる金額は、「最低日常生活費」が月額で平均23.2万円、「ゆとりある老後の生活費」は平均37.9万円です。

年金だけで、この金額を工面するのは難しいかもしれません。だからといって、老後破産を恐れすぎると毎日がつまらないものになってしまいます。

そこで今回は、日々の生活を充実させながらも、老後破産に陥らないためにやっておきたいことを5つご紹介します。

家計を見直す

まずは、食費や光熱費、通信費など毎月必ず必要となるお金を把握しましょう。無駄な出費はどれか、必要ないものにお金をかけていないか、今一度家計を見直してください。

例えば、スマホの通信費や保険料などは、プランを見直すことで出費を抑えることができます。

収入と支出の管理をしっかりして、家計を見直すことからスタートしましょう。

貯蓄を増やす

毎月、これくらいは絶対に貯金するという金額を決めましょう。専用の通帳を用意するのもよいかもしれません。給料などの入金があったときに、毎月定額を専用の通帳に移すことがおすすめです。

また、最近はリスクの少ない投資もあります。NISAやiDeCoなどの運用も考えてみるとよいかもしれません。

貯金も投資も継続していくことで老後の資金につながります。

老後もできれば働く

老後破産にならないための最も確かな方法は、実は働くことです。継続的な収入があれば、金額自体は減ったとしても、すぐに困るということはないでしょう。

内閣府の年齢階級別就業率の推移(2021年の就業率)をみると、65~69歳で50.3%、70~74歳で32.6%となっており、高齢でも働いている人はかなりの人数いることがわかります。もはや、60歳で仕事を辞めるという時代ではなくなっているのかもしれません。

ただし、働きながら年金を受ける場合には注意が必要です。給与と年金の合計額によっては、年金の一部もしくは全部が支給停止になる場合があります。