恋人やパートナーと出会う方法の一つとして、最近ではマッチングアプリを活用しているという人も多いのではないでしょうか。好きなタイプや条件に当てはまる相手へメッセージを送って、実際に会う=デートを約束するというものですが、見知らぬ男女の出会いとして、マッチングアプリが流行する前から親しまれている「相席屋」をご存知でしょうか。
株式会社セクションエイトが展開する「相席屋」は、見知らぬ男女が同席する相席居酒屋のこと。「初対面で“いきなり一緒に飲む”のは気まずいんじゃないか……」と二の足を踏んでしまう人もいますよね。そこで実際に相席屋にはどんな人が来店し、どんなことが起こっているのか潜入取材してきました!
まずは、料金システムをチェック!
相席屋には同性2名以上で入店します。料金システムはとてもシンプルで、女性も男性も来店したら飲食は無料です。
ただし男性は相席している時間に費用が発生し、料金は月~木曜日が10分550円、金・土・日・祝・祝前日は10分650円(税抜き)、相席の待ち時間は無料になります。
飲み物は、ビールや20種類以上のリキュール、ソフトドリンクが無料です。ショットグラスのお酒やシャンパンなどは別途料金を支払いすれば注文することができます。盛り上がった席では各種ゲームも楽しむことができますよ!
気まずくない席替えタイムが相席屋の特徴!
ここで気になるのが、そろそろ別の人と相席したいと思ったときにどうするか?ということ。相席屋では、席替えをポジティブなものとしてとらえる文化があるので席替えは大歓迎なんだそう。店員さんに直接伝えたり、「席替え希望カード」を渡したりすることで席替えしたい意思を伝えます。
そうすることで店員さんが席替えを案内してくれるので、新たな席でまた会話を楽しむことができるという流れです。
とはいえそんなに自然に席替えできるものなのでしょうか?
心配はご無用!ドリンクはあえてセルフサービスになっていて(店舗によっては、食事もブッフェスタイルの場合あり)席を立ち、店員さんとこっそりコンタクトできるような動線に設計されています。
ドリンクバーやトイレにも「席替え希望カード」が設置してあるので、カードに記入し店員さんに渡せば自然と席替えができる仕組みです。
2014年に開業してから全店舗で約600万回(2020年時点)も相席をつくってきた相席屋だからこそできる細やかな心遣いといえるでしょう。
マッチングの精度を高める、独自のシステムを導入
「来店するのは婚活中の人ばかりなのかな?」と考えがちですが、必ずしもそうではありません。「わいわい楽しく飲みたい」「結婚相手を探したい」「まずはお友達から」など来店の目的はさまざまですが、入店時に出会いの希望を店員さんに伝えることでマッチングの精度が高まるようです。
さらに相席屋では最新の“相席システム”を導入しています。年齢や好み、これまでの相席事例を蓄積し最適化したベストマッチングの相席を実現しているのです。しっかりとしたマッチングシナリオが管理されるため、相席組数とその時間がはっきり分かるようになっています。あとで結果を見てみるのも面白そうですね。
そんなシステム化の成果もあり約1回の来店で2~3回相席を楽しむ人が多い傾向です。そして6組に1組は男女一緒に退店するのだとか!相席の場で初めて出会う男女が盛り上がり2次会へ繰り出していく後ろ姿が、店員さんたちにとっては何よりうれしい光景なんだそうですよ。