初対面の人との会話で「なにを話せばいいかわからない…」と悩むことってありますよね。そこで大切なのが雑談力。今は、オンライン上でのコミュニケーションも多く、人間関係の見直しが行われたり、新しい出会いが少なくなっているタイミング。今だからこそぜひ、雑談力の磨き方を学んでみては?

何を話したらいいかわからない。会話が弾まない。初対面の人と会うと緊張する。 微妙な関係の人と話さなければいけない状況……。そんなときに必要なスキルが「雑談力」です。 雑談はいつもの会話と違っていて、ただただ思いついたことを話せばいいというワケではありません。

今はオンライン上でのコミュニケーションが増え、人間関係の見直しが行われたり、新たな出会いが少なくなっている時期でもあります。そんなときだからこそ、印象に残る自分を手に入れましょう。今回は「初対面で心を掴む雑談力」についてお話していきます。

雑談するためには、頑張って話さない!

「何を話せば盛り上がるのかわからない」「頑張って話すと疲れちゃう」こう思っている人がいるならば、それは間違いです。
雑談とは“盛り上げるために面白い話をする”ことではありません。

雑談の目的は、会話してお互いの警戒心を解きほぐし、程よい関係性を構築すること。「取引先と世間話をしていたら意気投合した」というような話を聞いたことはありませんか? これこそ雑談力のなせるワザです。

そのときの話の内容に面白さは必要ありませんし、「オチ」も必要ありません。セミナーや大事な会議のときのように「わかりやすく結論を話す」「数字やデータを用いて話す」というようなビジネス的なスキルも必要ありません。むしろ、雑談中にそのような会話術を用いると、相手を窮屈に感じさせたり、雑談のラリーをする前に会話が終わってしまうもの。こうなってしまうと雑談後の関係性を深めることは困難です。大切なのは「雑談の内容」ではなく、「雑談のラリー」なのです。

雑談を続ける裏技って?

雑談のラリーを続けるのに必要なことは「気持ちを伝える」ということです。告白の鉄則…のように感じるかもしれませんが、告白同様、雑談にも気持ちを伝えるのは大事なことです。 例えば相手と車の話題で雑談するとします。

「最近車を買ったんですよ」
「何の車を買ったんですか?」
「○○です」
「そうなんですね! どうして○○にしたんですか?」
「燃費が良くて、税金も安く済むので(笑)」
「なるほど。確かにそうですね」

こういう雑談はよくあります。ですが、無機質な感じがして、「うわべ」な会話に聞こえてしまいますよね。これではいつまでたっても程よい関係を築くことはできません。では、次の例にいきましょう。

「最近○○を買ったんで、ガソリン代が浮くんですよ」
「羨ましいですね、燃費が良いって助かりますよね」
「その浮いたガソリン代を飲み代の足しにしてるんですよ」
「新しい車を買って、しかも飲み代まで足しに出来るなんていいですね!」
「そうなんですよ。助かってます」

このような会話には、正直対した情報も含まれてませんし、オチもありません。それでも「羨ましい」「いいですね!」「助かってます」などの感情が入っている分、人間味のある雑談になっています。

このように、感情を伝え合うことができる雑談こそ、仲良くなりやすい会話となります。 調べればわかる情報ではなく、自分の感じた気持ちを伝えれば関係性を築けるということ。つまり、気持ちを伝え合うことができる関係を目指すのが雑談には大切なのです。