◆加賀美は吸血鬼と人間のハーフ、と断言したい理由

 まず連続殺人鬼の加賀美圭介(町田啓太)の正体について。加賀美は吸血鬼と人間のハーフ、つまりは“ダンピール”と決めつけたい。曽我(石川禅)が海造(吉田鋼太郎)への取材中に十字架を突きつけたシーンで、海造は吸血鬼の弱点である十字架を見た瞬間に大声を上げる。その一方、そこにいた加賀美はも海造ほどのオーバーではなかったが、腕で額の汗をぬぐっている。

 また、日光が苦手なために夜型でしか働けないこころ(高畑充希)同様、加賀美も同じ時間帯で働いており、吸血鬼が苦手なものがそこそこ苦手な様子。

 そもそも、ダンピールは“吸血鬼を見分ける能力”を持っているため、世々塚(小手伸也)やまつり(ファーストサマーウイカ)をはじめ、効率的に吸血鬼を殺している理由も説明がつく。加えて、“不死とされている吸血鬼を殺す能力”も持ち合わせており、本作の吸血が不死なのかは不明ではあるが、吸血鬼を結果的に殺しまくっているので、「加賀美=ダンピール」と思い込みたい。