映画『ハリー・ポッター』 @ harrypotterfilm / Instagram
映画やアニメ、マンガに登場する実在のスポットをめぐる=“聖地巡礼”が流行っている昨今。その一方で、所有地が“観光名所”になっていることに辟易(へきえき)している人もいるようだ。
英Metroによると、イギリスのバークシャー州・ブラックネルに暮らすある人物は、自分の【家】が『ハリー・ポッター』ファンであふれかえっていることに飽き飽きしているのだとか。同氏が暮らしているのは、映画『ハリー・ポッター』シリーズの主人公ハリー・ポッター(演:ダニエル・ラドクリフ)が幼少期を過ごしたとされる家だ。
生後間もなくして両親を失ったハリーは、ホグワーツ魔法魔術学校に入学するまで、実母リリーの姉ペチュニア・ダーズリー家に居候(いそうろう)していた。また、ダーズリー家は劇中に度々登場することもあって、ファンの間ではすっかり観光名所となっているようだ。
なお、バークシャー州・ブラックネルにあるこの家は、第一作目『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)で、“ハリーが暮らす家”として使用されたものの、2作目以降は物流上の理由からスタジオに街並みが再現されたため、シリーズに実際に登場したのは1回のみだという。
先述の人物は2016年にこの家を購入。それ以降、自宅周辺には四六時中ファンが訪れるそうで、中にはホグワーツのローブをまとった者もいるという。同氏は「あるとき、誰かがフェンスをよじ登ろうとしました。そのときは『なんてこった。それはやめて!』と言いましたよ」「私たちは親切ですがね。良い写真がほしい人のために車を動かしたこともあります」「『ハリー・ポッター』はすばらしい作品です。それはわかっています。ただ、仕事から帰るとみんなが通りにいるのです。狂ってますよ」と、自宅が無法地帯と化していることに懸念を示している。
この人物によると、学校が休みのときが“一番ヒドイ”のだとか。また、ほとんどの人がドアをノックして写真を撮ってもいいか尋ねるというが、中には許可を撮らず無断で撮影する者もいるそうだ。
「購入する家についてどんなものかは知っていましたが、どんなことが起きるかまでは教えてくれませんでした。ファンは一日中、毎日ここにいます。絶えずね」