倒れた衛兵と、ウィリアム皇太子 Photo: @Reuters / Twitter, Tim Rooke/Shutterstock
※この記事にはショッキングな映像が含まれています。
現地時間6月10日(土)にロンドンのホース・ガーズ・パレードで行われた「トゥルーピング・ザ・カラー」の祝賀パレードのリハーサルにて、少なくとも3人の衛兵が、暑さの影響で体調不良を起こし、倒れていたことがわかった。
Sky Newsが公開した映像には、列の先頭でトロンボーンを吹いていた衛兵の1人が突然その場に倒れ、しばらく動けなくなっている様子や、その後ろをもう1人の衛兵が担架に乗せられて運ばれていく様子が映し出されている。トロンボーン奏者はしばらくしてから立ち上がると、そのまま演奏を続けた。
衛兵らはこの日、毛糸の厚い生地の制服に、黒いクマの毛皮でおおわれた大きな帽子を身につけており、外気温は30℃に達していたと見られている。この気温は、例年より10℃から15℃ほど高いという。
このリハーサルは、「コロネルズ・レビュー」とも呼ばれ、1400人以上の兵士が参加し、ウェールズ衛兵隊の名誉大佐であるウェリアム皇太子が仕上がりの評価を行う。
ウィリアム皇太子は、リハーサル後、ツイッターを更新。過酷な状況であったことを認めた上で、「今朝は暑い中、コロネルズ・レビューに参加してくださったすべての兵士に、心から感謝します」と労うと、「あのようなコンディションであったにもかかわらず、みなさん本当によくやってくれました。ありがとうございました」と付け加えている。
パレードの本番である「トゥルーピング・ザ・カラー」は、英国君主の誕生日を祝う公式行事で、毎年6月に行われている。パレードにはロイヤルファミリーに加え、1400人の兵士や200頭の馬、さらに400人の音楽隊が参加する。
今年のトゥルーピング・ザ・カラーは6月17日(土)に執り行われる。