亡くなったアジケ・オーウェンさん亡くなったアジケ・オーウェンさん

ご近所トラブルで、幼い子を持つ母親が射殺されるという悲劇が起こった。

米People誌によると、事件が起こったのは、6月2日(金)の夜のことだった。米フロリダ州当局によると、亡くなったのは4人の子を持つ母親のアジケ・オーウェンさん(35)。何者かから不法侵入の通報を受けて駆けつけた警察官が、銃で撃たれて苦しんでいる彼女を発見したという。警察官はすぐさま救命措置を行なったものの、残念ながら亡くなってしまった。

警察当局はこの事件について、「依然捜査中」だと前置きした上で、容疑者とアジケ・オーウェンさんが、ご近所トラブルを抱えていたことを明かしている。

容疑者とされている人物は以前、オーウェンさんの子どもに関する不満を警察に訴えたことがあるという。また、ここ2年の間に6件~8件のトラブル報告が上がっていたとも報じられている。

事件当日も、容疑者が子どもたちに向かって何かを投げつけ、それが子どもの1人に当たったことから、トラブルに発展したとされている。

なお、オーウェンさんの家族の代理人を務めるベン・クランプ弁護士は、NBCニュースに対し、この容疑者が 「自分の土地から出て行け」と怒鳴り始め、人種差別的な中傷をしていたと語っている。

5日(月)には、オーウェンさんの追悼集会が行われた。この中で、オーウェンさんの母パメラ・ディアスさんは、「彼女は武器を持っていなかった」「誰にも、差し迫った脅威はなかった」と訴えた。

パメラ・ディアスさんは、「私の娘が、孫の母親が、9歳の息子のすぐ隣で撃たれ、命を絶たれました」と悲痛な胸の内を明かしている。

家族は、オーウェンさんの葬儀費用や今後の子どもたちの教育費のためにクラウドファンディングを立ち上げており、現時点で8万ドル(約1115万3000円)以上集まっている。