嘉手納漁港から出発!少人数で乗る船で沖まで出てから、2時間ほどフィッシングが楽しめます。釣り方は丁寧に教えてもらえるので、初めての人やお子様も安心。料金は道具やライフジャケットのレンタル込み。釣った魚は地元の沖縄料理屋さんで調理も可能です。

海釣り・沖釣りの魅力

沖縄の綺麗な海では遊び方もいろいろ。水着に着替えて、思いっきり海水浴を楽しむもよし、スキューバーダイビングやシュノーケルなどで楽しむもよし。

でも、水着に着替えなくても楽しめるアクティビティもいっぱいあります。「SUP(サップ)」と呼ばれる Sutand Up Paddleboard (スタンド・アップ・パドルボード)」が最近は人気がありますし、カヤックも人気です。

そんなアクティビティの中で、今回ご紹介するのは、小さなお子様連れの家族や年配の方も楽しめる 海釣り・沖釣り です。釣りと一言で言ってもいろいろな方法があります。もちろん沖縄でも、沿岸、すなわち陸地から釣りを楽しむスポットもありますが、個人的に竿や餌などを手配したり、そのスポットを探すのは大変。

しかも、海水浴場以外の沿岸部は、案外、海水の透明度が悪く、あまり綺麗な海とはいえません。それであれば、海の綺麗な沖まで連れて行ってくれるフィッシングツアーをぜひ利用してみましょう!

手ぶらでフィッシング体験「海うさぎ」

沖縄でできる「海釣り・沖釣り・フィッシングツアー」を探すと、主に、那覇あたり・嘉手納あたり・名護あたり の3箇所から出発するフィッシングツアーが多いのですが、今回ご紹介するのは 嘉手納漁港 から出発するツアーで、催行者は「海うさぎ」さんです。

「海うさぎ」さんのコンセプトは、“短時間で楽しみたい! 楽しい思い出作り! 沖縄の文化歴史に触れてみたい! こんな皆様のご要望を叶えるが如く心を込めてエスコート”

しかも、自然への感謝の気持ちを大切にしており、環境に負担のかけないカヤックツアー、シーアンカーを使用した遊漁船ツアーなど、自然環境に配慮したツアーを心掛けているんだそう。

所要時間は2時間! 短時間で気軽に船釣り体験

フィッシングツアーの良いところは、短時間で楽しめること。着替えなどは必要なく、ライフジャケットをさっと羽織って、船に乗り込むだけ♪

沖へ出る船は乗合いですが、少人数で出港します。お子様はライフジャケット、大人は腰に巻き付けるタイプを借りられます。もちろんツアー料金の中に組み込まれています。

そして、比謝川を抜けて大海原へ!

フィッシングのポイントまでは大海原へ出てからおよそ10分ほど。それまでは、水しぶきも浴びながらの、心地よいクルージング も楽しめます。なお、ポイントまでは船のスピードも上がるので、帽子が飛ばされないよう、要注意です。

どんなポイント? どんな釣り方?

嘉手納漁港から10分ほど走らせると、とても綺麗な海へ出ます。停泊する釣りのポイントは、サンゴ礁に囲まれた沖縄ならではの インリーフ(浅瀬)の海なので、波も穏やか。船酔いが心配な方も少しは安心です。

停泊させると、スタッフの方たちが丁寧に釣り方の説明をしてくださいます。使う竿はリールのついたものですが、難しい釣り方はしません。

小さな船なので、竿を振るといった方法は危険。小さなお子様でも簡単にできるよう、船のヘリからそのまま重りを海に落とし、海底に重りが着いたらちょっとリールを巻いて上げる、という方法です。

なので、サンゴ礁に集まる魚たちの間に釣り針が浮いて釣れる、といったイメージでしょうか。釣り方の詳細はスタッフの方にしっかり聞いてくださいね。

また、停泊とは言っても、海底は珊瑚礁なので、珊瑚を傷つけないよう碇はおろしません。波によって少しずつ船が流されていきますが、同じ場所ではなく違う場所へ徐々に移動していくので、釣れる魚もちょっとずつ変わっていくのも楽しめます。

楽しい魚釣り! どんな魚が釣れる?

魚が針に食いついた時、竿から手伝わる「ピクピクっ!」という振動を感じると、ついつい興奮してしまいます。そしてリールを巻いている時のドキドキ感、釣り上げた時の嬉しさなど、釣りはたくさんの楽しさが詰まっています。

釣れる魚は、ポイントや天候などその時々で異なりますが、筆者が遊びにいった時は、ほぼ全員が何かしらを釣ることができました。上の写真の左は「トラギス」、右が「オジサン」、最もよく連れたのは「アカムツ」。しかし、どれもサイズが小さかったので、キャッチ・アンド・リリースとなってしまいました。

なお、食べることができる魚を釣り上げると、有料ではありますが、調理して食事を作ってくれる食堂を紹介していただけます。こういった釣り体験で、釣り上げたばかりの魚が食べられるのも、とても貴重な体験になるかと思います。

釣れる魚については、「海うさぎ」さんのホームーページに よく釣れる魚たち図鑑 があるので、そちらもぜひご参考ください。

どこからでもアクセスの良い 「嘉手納漁港」 から出発

沖縄本島のどこにホテルを取るか、どこで遊ぶか、みなさまそれぞれ異なると思いますが、那覇、名護、恩納村など、どこに拠点を置いてもアクセスの良いのが 嘉手納(かでな) エリア。那覇からは車で45分、恩納村方面からは車で25分です。

周辺には、やむちんの里、残波岬、琉球村、むら咲むら、 座喜味城址 などなど観光地もたくさん点在しているので、観光の途中に気軽に参加できるのも嬉しいポイントです。

「海うさぎ」さんの拠点は、嘉手納基地の近くにある 嘉手納漁港。海から少し入った 比謝川(ひじゃがわ) 沿いにある小さな漁港です。フィッシングツアーの集合場所もこの漁港になるため、車で向かいます。道が細くてわかりづらいので、ホームページをよくご確認ください。

船酔い・日焼け止め対策

よほどの悪天候でなければ大きな揺れはありませんが、2時間ほどのフィッシング中、気持ちが悪くなる心配があったら酔い止めを事前に飲んでおくのをオススメします。「海うさぎ」さんも薬は持っていますが、少しお高い料金です。

また、屋根付きの船ではあるものの、釣っている最中は日陰、日向の位置が変わってきたりと、常に日陰にいられるわけではないので、日焼けを気にする方は帽子やアームカバー必須です。