整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。

ピラティスで「どんな体をめざしている?」への答え

2010年から続けているピラティスは、わたしにとって「お風呂に入る」「歯磨きをする」と同じくらいの位置づけで、体のメンテナンスのために必要なものです。そして、わたしにとって「本を読む」「文章を書く」のと同じくらい、

・日々を心地よく過ごすために必要

・自分と向き合える時間

・その時間があることで、心と体が安定する

・自分の「軸」を支えてくれているもの

となっています。いわゆる「趣味」とは、ちょっと違う位置づけかもしれません。

最近、改めて、

「わたしは何のためにピラティスを続けているんだっけ?」

と考えてみました。

ピラティスは、たとえばダンスのように発表会があるわけでも、「級」をとるためのテストがあるわけでもありません。「型」を習得するために続けるものでもないので、いわゆる「目指すゴール」がないのです。でも、それは読書も文章を書くことも同じ。

続けられる限り続けたいこと。

それでいいのだと今は思っています。

そして、ある日。プライベートレッスンで、インストラクターさんから突然、「ピラティスを続けることで、どんな体になりたいですか?」と質問されました。

わたし「80歳くらいまで働いていたいので、それが可能な体をめざしています」

インストラクターさん「おお~そういう発想はなかった! いいですね」

わたし「自分の足で歩けること、どこも痛くないこと、おいしくご飯が食べられることが一番しあわせなことだって、一昨年右肩をケガしたことで改めて思ったんです(何もしなくても痛みがひどかったときは、寝られず、食べられず…の日が続きました)」

できるだけ、健やかな心身でいられる時間を長く持ちたい。これが、ピラティスを続けている理由です。

ピラティスをはじめた時は、娘はまだ3歳だったので、週末の1時間のレッスンに一緒に来てもらっていました。その2時間を捻出するために、仕事も家事も必死にやっていたなぁ…となつかしく思い出すことも。でもそれくらい「これは自分にとって必要なものだ」という確信がありました。あのとき、思い切った自分を本当にほめたいです。ピラティスを続けていなかったら、その後の公私ともにきつかったこと(離婚や仕事上のトラブル、ハードワーク)や、コロナ禍でのリモートワークなどで、心身ともに弱ってしまっていたかもしれません。

そして、ピラティスを続けているもうひとつの理由は、「自分の体を好きでいたいから」でもあるなと思いました。やせたい、鍛えたい、というのではなく…できるだけいつも「機嫌よくさっと動ける体」でいたいのです。

90代の方も続けていらっしゃるという、ピラティス。これからも、末永く続けていきたいと思います。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー)>