『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

独身時代~妊娠中にかけて努力して積み上げたキャリア。ライフステージの変化や育児と両立しての仕事は、自分の今後のキャリアが止まってしまったり職種の変更を検討したりと左右されがちですよね。

また、今はサラリーマン生活が順調でも、「このまま会社員として終わっていいのかな…?」と、漠然としたモヤモヤを抱えている方もいるのではないでしょうか?

近年、フリーランスとして自由に活動する女性が増えており、ワーママも例外ではあません。

この記事では女性フリーランスの現状をリアルにレポートしていきます。

  • 女性でもフリーランスで生活できるの?
  • 女性のフリーランスではどんな仕事ができるの?

と疑問に思う方は多いです。

本記事では、ワーママがフリーランスに転向するメリット・デメリットはもちろん、女性がフリーランスに転向する方法や注意点も詳しくお伝えします。

もし、フリーランスとして新しい一歩を踏み出したいと思っている方の背中を押せるはず。女性でフリーランスになろうか悩んでいる方は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.女性フリーランスの現状

日本のフリーランスで働く人の性別や平均年齢を見ると、本業をフリーランスにしている女性はそれほど多くありません。

(1)フリーランスの男女比

『PRIME』より引用
(画像=フリーランス白書2022,『PRIME』より引用)

2022年に発表された「フリーランス白書2022」によると、フリーランスの男女比はおよそ【5:2】となっており、女性は50.3%とフリーランスの半数が女性だとわかります。

女性のフリーランス人口は、ここ2~3年で劇的に増えました。

『PRIME』より引用
(画像=ランサーズ|フリーランス実態調査2021,『PRIME』より引用)

ランサーズが発表した「フリーランス実態調査2021」によると、日本のフリーランス人口は2021年に爆発的に増加!2020年~2021年までの1年間で、約600万人も増えているのです。

このフリーランス人口の爆発的な増加は、「新型コロナウイルスの流行」が大きく影響していると言われています。

  • コロナ対策による外出自粛で、隙間時間を活用した【フリーランス主婦・主夫】が増加した
  • 本業を失ってフリーランスに転向した人が増加した
  • コロナウイルスの流行をきっかけに、会社に頼らない働き方を模索する人が増えた

などを考慮すると、ここ1、2年程で女性フリーランスの人口も増えていることが容易に想像できますね。

(2)女性フリーランスの平均年収

『PRIME』より引用pg
(画像=フリーランス白書2022,『PRIME』より引用)

上記の平均年収は、男性女性全てのフリーランスの平均年収をグラフ化したものです。一番大きい割合が年収200~400万円未満だということが分かります。一般的に子育てをしながらの女性の平均年収は200~400万円未満、ハイキャリアの方でも400~500万円台なので、フリーランスに転向しても大きく年収が下がると心配する必要はありません。

(3)女性フリーランスの平均勤務時間

『PRIME』より引用
(画像=フリーランス白書2022,『PRIME』より引用)

上記の月間平均就業時間を見ると、フルタイム以上の時間を就業していることが分かります。

著者名

時短勤務じゃないと家庭を回せないのでフリーランスが厳しい…

と、心配になる方もいるでしょう。しかし、フリーランという仕事は決まった時間に捕らわれず就業が可能です。フレックスのように、夕方のお迎えから寝かしつけまでは仕事を中断し、夜空いた時間にまた仕事ができるという自由度の高さから、フリーランスを選ぶ女性は多くいます。

著者名

私はフリーランス5年目です。昼間の仕事は最小限にしてゆったり生活し、集中できる夜にまとめて仕事をしています。心に余裕を持たせることを一番大切にしているので、この働き方が合っていると感じます。

とはいえ、子どもを抱えた女性がフリーランスに転向するのは、とても勇気がいることです。ワーママ女性のフリーランス転向には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?次で詳しくみていきましょう。

2.ワーママ女性がフリーランスで仕事をするメリット・デメリット

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

(1)ワーママ女性がフリーランスになるメリット3選

メリットその①子育てと両立しやすい

フリーランスは会社勤めに比べて非常に自由度が高いため、子育てと両立しやすいです。

  • 決まった時間に出社・退社する必要がない
  • ほとんど家で仕事ができる
  • 子どもの都合に合わせて、仕事のスケジュールを自由に調整できる

など、フリーランスは、子育て中のワーママにとってとても魅力的な働き方です。

メリットその②妊娠・出産に左右されにくい

フリーランスは自分の裁量一つで仕事の量や内容を決定できるため、妊娠・出産でキャリアを断絶されることがありません。

企業に勤めていると、いわゆる「マミートラック」で不本意なキャリアを歩まざるを得なくなる女性もいますが、フリーランスならその心配はありません。実力主義のフリーランス業界では、「男性だから昇進できる」、「男性だから大きな仕事を任される」というような男女差別が少ないのです。

フリーランスは、自分の実績や経験のみで判断される、非常にフラットな働き方と言えるでしょう。

メリットその③人間関係のストレスが少ない

フリーランスは自分中心で働くため、人間関係のストレスが少ないです。

会社勤めをしていると、人間関係の悩みが後を絶ちません…。特に女性の場合、マタハラやセクハラなどに悩まされることもあるでしょう。

その点、フリーランスは嫌いな人間と仕事をしなくても大丈夫!クライアントが苦手な場合は、次から仕事を受注しなければよいのです。自分の好きな仕事をのびのびとできる環境がフリーランスには整っています!

(2)ワーママ女性がフリーランスになるデメリット3選

デメリットその①収入が増えると配偶者控除が受けられない

フリーランスで働きすぎると、「配偶者控除」「配偶者特別控除」が受けられないことがあります、

注意!フリーランスの配偶者控除
フリーランスは所得が133万円(年間)を超えると配偶者控除・配偶者特別控除が受けられない!

扶養の範囲内で働きたい場合は、年間所得が133万円を超えないように注意しましょう。しかし、子どもを保育園に預けてバリバリ働きたいママはあまり気にしなくていいでしょう。

デメリットその②保育園の入園審査が通りにくいことがある

フリーランスの場合、「在宅勤務」や「勤務時間が短いこと」を理由に、保育園の入園審査に落ちる人もいるようです。勤務状況を正しく理解してもらうために、就労証明書などをきちんと提出することが大切です。

デメリットその③収入が安定しにくい

フリーランスは、男女問わず「収入が安定しにくい」のが最大のデメリットです。

会社勤めをしているワーママの場合、フリーランスで同じ収入を確保できる保証はどこにもありません。ワーママ世代と言えば、子どもにもお金が掛かる時期…。安定収入を手放すのは、とても勇気がいることです。フリーランスは、自由と引き換えに「リスク」を背負う働き方とも言えますね。しかし、複数の企業と契約を結んでおくと安心です。過去の取引先から仕事の依頼が来る可能性は高いです。また、安定して業務を依頼してくれる企業を見つけておくと収入面はそこまで心配ではありません。

著者名

私は4つの企業と契約して、それぞれ定期的に仕事を頂いています。安定するまでは、収入は不安定でしたが関係性の良い企業に出会うとグッと不安はなくなりますよ!