2024年1月から新NISAが始まりました。投資枠を最大限に活用するためにも、今のうちに口座開設することをおすすめします。
ただし、どの証券会社で口座を作るべきかお悩みの人も多いでしょう。
おすすめは何といってもネット証券です。「投資信託の品ぞろえが豊富」「ポイント特典がある」など、メリットが多いからです。
NISA口座は1人1口座しか開設できないので、慎重に選ぶ必要があります。
そこでこの記事では、「証券会社選びの必須基準」と「おすすめの証券会社3社」について解説します。
(公式サイト)
つみたて投資枠の 取扱銘柄数 |
251銘柄 | 200銘柄 | 199銘柄 | 202銘柄 | 200銘柄 |
成長投資枠の 投資信託の 取扱銘柄数 |
883銘柄 | 1,095銘柄 | 1,347銘柄(※1) | 849銘柄 | 1,260銘柄 |
積立ができる クレジットカード |
マネックスカード ※dカード積立登場検討 |
・三井住友カード ・Olive ・フレキシブルペイ |
楽天カード | auPAYカード | なし |
ポイント還元率 | 1.1%(※2) | 0.5~1.0% | 0.5~5.0% | 1.0% | - |
クレジットカードの 積立で貯まるポイント |
マネックスポイント ※dポイント連携検討 |
Vポイント | 楽天ポイント | Pontaポイント | - |
投資信託の保有で 貯まるポイント |
マネックスポイント | ・Tポイント ・Pontaポイント ・Vポイント など |
楽天ポイント | Pontaポイント | 松井証券ポイント (※3) |
手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
公式サイト | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら |
必須基準から厳選!おすすめのネット証券3選
新NISAで重要な3つのポイント「投資信託の品ぞろえ」「ポイントサービス」「クレカ積立」をもとにすると、「SBI証券」「楽天証券」「auカブコム証券」の3社がおすすめです。
- 取扱投資信託が190銘柄以上ある
- ポイントが貯まりやすく、使い勝手も良い
- クレジットカード決済による積立が可能
それぞれ詳しく解説します。
SBI証券…ネット証券大手!手数料無料の商品が抜群に多い
大手ネット証券のSBI証券は新NISA口座なら投資信託、国内株式、米国株式、米国ETF、中国・韓国・シンガポールETFの手数料が無料になります。
取扱い銘柄数は5社内では中位ですが、付与されるポイントは、Tポイント、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイルから選択可能なのは魅力のひとつです。
証券会社 | SBI証券 |
---|---|
つみたて投資枠の 取扱銘柄数 |
200銘柄 |
成長投資枠の投資信託の 取扱銘柄数 |
1,095銘柄 |
積立てができる クレジットカード |
・三井住友カード ・Olive ・フレキシブルペイ |
ポイント還元率 | 0.5~1.0% |
クレジットカードの積立てで 貯まるポイント |
Vポイント |
投資信託の保有で 貯まるポイント |
・Tポイント ・Pontaポイント ・Vポイント ・dポイント ・JALマイル |
手数料 (投資信託、国内株式、 国内株式単元未満株) |
無料 |
公式サイト | 公式サイト |
【ポイントの詳細】
・三井住友カードで投資信託積み立てをすると、Vポイントが貯まります。どの三井住友カードを使用するかで還元率が異なりますが、最大還元率は5.0%です(三井住友カードプラチナプリファードの場合)。
・SBIが推奨するプレミアムチョイス銘柄を保有していると、保有残高に応じて最大0.25%のポイントが付与されます。
貯まったポイントは1ポイント1円として、投資信託や国内株式の買付、ショッピングに利用できます。ただしVポイントは国内株式や投資信託の積立て買付には使えません。
(公式サイト)
楽天証券…経済圏でポイントを最大限に活用
投資信託、国内株式、米国株式、中国ETF・シンガポールETFの取引手数料が無料です。
また成長投資枠の投資信託の取扱銘柄数は5社内でも1,347銘柄とトップクラスであることは最大の特徴です。
証券会社 | 楽天証券 |
---|---|
つみたて投資枠の 取扱銘柄数 |
199銘柄 |
成長投資枠の投資信託の 取扱銘柄数 |
1,347銘柄(※1) |
積立てができる クレジットカード |
楽天カード |
ポイント還元率 | 0.5~5.0% |
クレジットカードの積立てで 貯まるポイント |
楽天ポイント |
投資信託の保有で 貯まるポイント |
楽天ポイント |
手数料 (投資信託、国内株式、 国内株式単元未満株) |
無料 |
公式サイト | 公式サイト |
【ポイントの詳細】
・楽天カードで投資信託の積立てをした場合、楽天ポイントが付与されますが、ポイント還元率はカードによって異なります。還元率は楽天カードが0.5%、楽天ゴールドカードが0.75%、楽天プレミアムカードが1.0%です。
・貯まったポイントは1ポイント1円使用できるうえ、株式や投資信託の購入資金にも利用できます。
積立ては楽天キャッシュでも可能です。積立てをする際、楽天キャッシュに楽天カードからチャージすれば月最大5万円まで0.5%還元されます。
投資信託の保有残高に応じて楽天ポイントが貯まります。例えば月末時点の残高がはじめて1,000万円に到達した場合、付与される楽天ポイントは500ポイントです。
(公式サイト)
auカブコム証券…通常の現物株式の手数料が最大5.0%割引
auカブコム証券は投資信託と国内株式の取引手数料が無料です。こちらでNISA口座を開設すると、「通常の現物株式の手数料」が最大5.0%割引になります。
証券会社 | auカブコム証券 |
---|---|
つみたて投資枠の 取扱銘柄数 |
202銘柄 |
成長投資枠の投資信託の 取扱銘柄数 |
249銘柄 |
積立てができる クレジットカード |
auPAYカード |
ポイント還元率 | 1.0% |
クレジットカードの積立てで 貯まるポイント |
Pontaポイント |
投資信託の保有で 貯まるポイント |
Pontaポイント |
手数料 (投資信託、国内株式、 国内株式単元未満株) |
無料 |
公式サイト | 公式サイト |
【ポイントの詳細】
・auPAYカードで投資信託の積立てをした場合、1.0%のPontaポイントが加算されます。
・投資信託の月間平均保有残高に応じてPontaポイントが貯まるプログラムも用意されており、最大還元率は0.24%。さらにauカブコム証券指定銘柄であれば0.05%が上乗せされます。
貯まったポイントはPontaポイントが利用できる店舗で使えるほか、投資にも利用可能です。
証券会社を選ぶための「必須基準3つ」
つみたてNISA口座の証券会社を選ぶ際、必ず押さえておきたい3つの基準があります。
どの金融機関を選んでも、つみたてNISAの購入手数料には違いがありません。手数料は考慮せずに、3つの基準に注目して選びましょう。
基準1:投資信託の品ぞろえ
証券会社を選ぶ際は、まず「つみたてNISAの対象銘柄数」を確認しましょう。金融機関によって、取扱銘柄数が大きく異なるからです。
たとえば取扱銘柄が1本のみの金融機関も存在しますが、一方で190本以上の銘柄を取り扱っている金融機関もあります。
投資初心者の場合は、「たくさん銘柄があっても選べない」と思う人もいるかもしれません。しかし、ある程度投資に慣れてきたら、話題になっているファンドが欲しくなる可能性もあります。
後々困ることがないように、スタート時点で銘柄の品ぞろえが良い証券会社を選んでおきましょう。
たとえば取扱銘柄が1本のみの金融機関も存在しますが、一方で190本以上の銘柄を取り扱っている金融機関もあります。
(公式サイト)
基準2:ポイントサービス
証券会社を選ぶ際は、ポイント制度についてもチェックしておきましょう。近年、各証券会社はポイントサービスに力を入れているからです。
確認しておきたいのは以下の3点です。
・ポイントの種類
・ポイント付与条件(決済金額、保有残高など)
・ポイント還元率
・ポイントの使い道
基準3:クレジットカード決済による積立
クレジットカードで積立投資(=クレカ積立)ができる証券会社を選ぶことをおすすめします。クレカ積立を利用すると、自動的にポイントが貯まっていくからです。
使いやすそうな証券会社を選べばOK
今回ご紹介した「SBI証券」「楽天証券」「auカブコム証券」の3社は、一定レベルの基準を満たしているため、どれを選んでも問題ありません。
投資信託の品ぞろえやポイント還元率は変更が予想されるので、現時点で使いやすそうな証券会社を選べばよいでしょう。
つみたてNISAで一番大切なのは、「少しでも早く始めること」です。少額からでもよいので、早く投資に慣れて将来に備えましょう。
文・たなべようこ(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
証券会社に10年勤務。主に個人向けの資産運用アドバイスを行う。現在は金融関連資格と自身の投資経験を活かして、金融ライターとして活動中。