福井県は、北陸新幹線開業に向け県全体で盛り上げ魅力を発信するため、今年度採用の「地域おこし協力隊」の募集を開始した。締め切りは6月30日(金)、採用は8月の予定だ。

「地域おこし協力隊」とは、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR、農林水産業への従事、住民支援などを行いながら、その地域への定住・定着を図る取組のこと。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期は概ね1年以上、3年未満となっている。

バラエティーに富んだ6企画

今回募集するのは、6企画8人。いずれの企画も副業・兼業可能だ。


「SDGsコーディネーター」は、企業や団体のSDGs活動を応援するとともに、組織やセクターを超えた連携を促し、地域の課題解決や活性化につながる新たな取組やビジネスを生み出していく活動をする。募集人数は3人。


「チャレンジ応援コーディネーター(COC)」は、県内で活躍する若者、または活躍したいと考えている若者のチャレンジを応援するとともに、若者同士、若者と企業、若者と年長者(経験者)などをマッチングすることで、福井県を若者から盛り上げていく。募集人数は1人。


「地域おこしマネージャー」は、行政機関、まちづくり団体、民間企業等と連携しながら、県内の隊員の活動サポートや協力隊退任後の居場所づくり、県外に向けた地域おこし協力隊の募集の情報発信を行う。福井県では現在1名が活動中だ。募集人数は1人。


「アーティスト・サポーター」は、県内で芸術文化活動を行っている団体・個人の活動に寄り添い、日頃の活動で生じる課題の解決に向けた伴走支援を行い、芸術文化のレベルアップを進めていく。募集人数は1人。


「多文化共生プロモーター」は、地域の国際化に向けた県民の意識向上や、県内で活動している多文化共生推進ネットワークの活性化、外国人コミュニティリーダーの支援等によって、多文化共生に取り組む個人・団体の連携促進や県内の機運をより高める活動をする。募集人数は、外国籍を有する人1人。


「文化財大修理の発信」は、国の重要文化財を有し、福井が誇る大寺院である「大安禅寺」と「西福寺」の大修理を中心に、福井の文化財をPRするとともに、文化財を次世代に守り伝えるための活動を行う。募集人数は1人。

福井県独自の活動支援策が満載

福井県では、「地域おこし協力隊」として失敗しないための独自の支援策を用意。様々な分野の地域づくりを経験した地域おこしマネージャーが、隊員の活動を全力でサポートし、卒業後の進路まで応援してくれる。また、地域おこし協力隊を退任したOB・OGが、現役隊員の活動を応援する団体を設立しており、相談体制も充実している。

さらに、隊員同士が連携して新たな活動に取り組む「連携事業」を、活動経費とは別に県が支援。加えて、任期終了後も福井県内に定住し、地域づくり活動を行う人に、最大100万円の定着支援金を交付する。

東京・大阪・名古屋で説明会も開催されるので、興味のある人は申込フォームで詳細の確認を。説明会のアーカイブ動画は、後日YouTubeチャンネル『福井県地域おこし協力隊』にアップロードされるので、こちらもチェックしてみよう。

募集の詳細:https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/wakatei/fukuichiokobosyu.html
説明会申込フォーム:https://forms.office.com/r/E6wMZgyjDL

(yukari)