スキージャンパーの髙梨沙羅さんが発起人となり、雪山の自然環境を守りスノースポーツを次世代に残していくために立ち上げられた「JUMP for The Earth PROJECT」の活動第一弾として、蔵王山を歩いて山の美しさを感じながら、それを守るためにごみ拾いなどのクリーン活動を行う「トレッキング&クリーンアクション in 蔵王」が、6月24日(土)に開催される。

雪山を守りスノースポーツを次世代に残す


気候変動がこのまま進むと、温暖化を原因とした雪不足により、スキージャンプを含めウィンタースポーツを楽しめる場所は将来的にはごくわずかになってしまう可能性がある。スキージャンプやウインタースポーツの楽しさを多くの人に知ってもらい、次世代に引き継いでいくために、日本のスキージャンプ界を牽引してきた髙梨沙羅さんを中心として、「JUMP for The Earth PROJECT」が立ち上がった。


髙梨沙羅さんは、「私が競技に打ち込めている環境は、当たり前のものではなく、かけがえのない自然のおかげです。世界各地を転戦する中で、地球温暖化による環境問題を肌で感じています。今起こっている世界の背景を知り、より多くの人とシェアしたい。そして大切な場所を守るために、このプロジェクトを立ち上げました。自然を次世代に残すために。今できることを皆さんと一緒にアクションしていければと思っています。1人の大きな一歩よりも、皆んなの小さな一歩を皆んなで歩んで行けたらと思います。」とコメントしている。

ウィンタースポーツの聖地・蔵王山

蔵王山はウィンタースポーツの聖地であり、髙梨沙羅さんの競技人生に大きな影響を与えている場所のひとつ。2012年W杯で自身にとっての初優勝を飾り、スキージャンプ女子でのバッケンレコード106mの記録は今も塗り替えられていない。

そんな髙梨沙羅さんにとって思い入れのある地・蔵王山で、この先もスキージャンプを飛ぶために、次世代の選手たちが競技を続ける場所を維持するために、たくさんの人に蔵王山の素晴らしさを体験してもらい、それを守るクリーン活動イベントを開催することとなった。

トークショーや芋煮実食なども用意

イベント当日は、髙梨沙羅さんも一緒にクリーン活動をしながら、ゲストのエシカル協会代表理事の末吉里花さんと一緒に気候変動問題に関するトークショーを実施。その他、参加者と一緒に芋煮を食べるなど、さまざまなコンテンツが用意されている。

「トレッキング&クリーンアクション in 蔵王」の参加資格は小学生と保護者の1組2名で、抽選で選ばれた100組200名が参加できる。参加は無料。応募は公式サイトにて受け付けている。

「JUMP for The Earth PROJECT」では、「自然とふれあう」「自然からまなぶ」「自然をまもる」を行動指針として、今後も様々な活動を展開していく。例えば、気候変動の現在地について学ぶ動画コンテンツの発信や、雪山を守るアクション・イベント開催なども実施していく予定だというので、お楽しみに!

■トレッキング&クリーンアクション in 蔵王
日程:6月24日(土)10:30~14:00
会場:アリオンテック蔵王シャンツェ
公式サイト:https://jump-for-the-earth.com

(佐藤ゆり)