親族の死、考えたくないものです。しかし、現実問題として死は誰にでも訪れます。悲しみの中で物事を見誤らないためにも、万が一の時にやってはいけないことを覚えておきましょう。
遺言書の開封
遺言書がある場合、「何が書かれているのか」ということは誰でも気になるものです。しかし遺言書はすぐに開けてはいけません。
遺言書は家庭裁判所に提出し、「検認」という手続をしてもらいます。検認をせずに開封してしまうと5万円以下の科料を課せられる可能性があります。
遺産をすぐに使う
人の死は実はお金のかかるものでもあります。お通夜お葬式など、地方によっては100万円単位の出費となるところもあります。
お葬式費用に亡くなった方の遺産を使うことは可能です。ただし、故人のためであれば何に使っていいというわけではありません。例えば、香典返しは相続税控除の対象外です。
もし故人に借金などがある場合、マイナスの相続は避けたいところですが、遺産を使ってしまったことで相続の放棄が難しくなることも考えられます。