コンテスト出場者たちと、王冠を床に叩きつける男
ブラジルのミスコンテストで、準優勝となった女性の夫が暴走するトラブルが起こった。
この仰天ハプニングは、5月27日(土)、LGBTQ+コミュニティを対象としたミスコンテスト「Miss Gay Mato Grosso 2023」の表彰式で起こった。
インターネットには一連の様子を記録した動画が公開されている。
この動画は、ステージ上の2人の女性のどちらかが「2023ミス・ブラジル・ゲイ」という栄冠を手にするという場面からスタート。2人の女性は、緊張した様子で、互いに手をつないでいる。また、王冠を手にした女性が2人の間に立ち、優勝者の名前が呼ばれるのを待っていた。
そんな中、「2023ミス・ブラジル・ゲイ」として名前を呼ばれたのが、ヴァールゼア・グランデ地区代表のエマニュエリー・ベリーニさんだ。
拍手と歓声に包まれた会場。他の出場者も、優勝したエマニュエリー・ベリーニさんを称えた。
しかし、よろこびの声であふれたのは一瞬だった。王冠を手にした女性が、エマニュエリーさんの頭にのせようとしたその瞬間、1人の男性がステージに乱入し、王冠をうばい取ると、そのまま床に叩きつけたのだ。
この男性は、準優勝となったナタリー・ベッカーさんの夫で、結果に納得がいかなかったものと思われる。
男性は妻を連れて立ち去ろうとしたが、怒りが収まらなかったのか、転がった王冠を拾うと、再び床に叩きつけた。会場が衝撃に包まれる中、最終的にこの男性は、警備員に連行された。
このハプニングのあと、イベントの主催者側は声明を発表。今年の勝者がエマニュエリーさんであることは変わらないと宣言するとともに、ナタリー・ベッカーさんの夫の行為を非難。法的措置を取る準備をしていることを明らかにした上で、出場者たちには一切の責任がないことを強調した。