「マンダロリアン」
「マンダロリアン」に登場するキャラクター、ドクター・パーシングの衣装は、ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』の世界に設けたとされるルールを破っているようだ。
ディズニープラスにて配信されている『スター・ウォーズ』シリーズ初の実写化ドラマ「マンダロリアン」。現在シーズン3まで配信されているが、この中でグローグーの血液を採取する科学者として登場するのが、オミッド・アブタヒ演じるドクター・パーシングだ。
そんなドクター・パーシングの衣装には、これまでの『スター・ウォーズ』シリーズにはあり得なかったある特徴が存在する。
それが、「メガネ」だ。
これまで、『スター・ウォーズ』の拡張世界にあたる「スター・ウォーズ・レジェンズ」においては、イウォーク族のノア(出演作『エンドア/魔空の妖精』)とソーン・ダン(出演作『スター・ウォーズ・ホリデー・スペシャル』)という2人のキャラクターが、メガネをかけて登場していた。
その後、アニメ版やコミック版などではメガネをかけたキャラクターがいくつか存在しているものの、『スター・ウォーズ』の正史の中に登場する実写版キャラクターとしては、ドクター・パーシングが初めてなのだ。
これまで、メガネをかけたキャラクターがほとんど登場してこなかったのには、原作者ジョージ・ルーカスのこだわりがあったためだとされている。
ジョージ・ルーカスは、『スター・ウォーズ』が、地球の日常技術とはかけ離れたファンタジーな世界を舞台にしていることをアピールしたかったのだという。
今回登場したドクター・パーシングのメガネは、もしかすると地球で使用されているような、視力を矯正するためのものではないのかもしれない。
しかし、『スター・ウォーズ』が、これまでのルーカスの信念から、転換期を迎えていることを示すものであるとも考えられるだろう。