アーノルド・シュワルツェネッガーアーノルド・シュワルツェネッガー

アーノルド・シュワルツェネッガーが、筋肉増強のためのステロイド使用に警鐘を鳴らしている。

このたび、俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーが「Men's Health」誌のカバーインタビューに登場。筋肉増強剤であるステロイドの乱用により、「人が命を落としている」と訴えた。

1970年代には、ボディビルダーとして活動していたシュワルツェネッガー。当時彼は、医師による監視のもと、メタンジエノン(筋肉増強剤)とテストステロン(男性ホルモン)を合法的に摂取していたという。

「ボディビルは、いつだって安全なスポーツだと考えられてきた」と切り出したシュワルツェネッガーは、「しかし、いまはそうではない。近年、人が命を落とすようになった。薬物の過剰摂取でね。それなのに彼らは、自分たちが何をしているのか理解していない」と続けた。

さらにシュワルツェネッガーは、人々がニセ医者の情報に踊らされているとし、「きちんとした医者から医療アドバイスを受けたいなら、私であればUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に行くか、クリーブランドクリニックに行く」と付け加えている。

アメリカでは1990年に「ステロイド規制法」が成立し、ボディビルのためのステロイド使用が禁止されている。

インタビューの中で、「手を出してはいけない」と呼びかけたシュワルツェネッガーは、「簡単にお金を稼ぐ方法、簡単に金持ちになる方法、簡単にインフルエンサーになる方法があふれている時代だ。そんな中で体を酷使(こくし)すると、あとで必ず後悔することになる」と語気を強めた。

そのうえでシュワルツェネッガーは、「腎臓移植を受けることになって、ものすごく苦しんでいる人たちを見てきた。若い人たちには知っておいてほしい」と呼びかけている。