発達が気になる子どものためのオンラインイラスト教室「子どもデザインアカデミー」が、この春より「中・高生向けコース」を増設した。
褒められるという経験をたくさん積むことができる場所
発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、一般的な教室ではついていくことができなかったり、断られてしまうこともある。
「子どもデザインアカデミー」は、子どもたちにとって、好きなことを思いっきり楽しめて、「褒められる」という経験をたくさん積むことができる場所になりたいという思いから2022年9月に開講した。
現在、約30名の小学1年生から大学1年生の子どもたちが通っている。
授業に集中できないことや、泣き出してしまうこともあるが、どんな時も小さな「できたこと」を見逃さず、講師とスタッフが一人ひとりに丁寧に対応してきた。
子どもたちにとって大切な居場所
最初は緊張していた子どもたちも徐々に慣れてきて、積極的に講師に質問をするようになったり、自分が描いたイラストを講師に見せたりするようになり、心の内を吐露する子どもも増えており、子どもたちにとって大切な居場所になっている。
19時からの中・高生向けコースを増設
同アカデミーの開講直後は小学生が中心だったが、中学生や高校生も増えてきた。
中学生や高校生になると、子どもたちも「もっと上手く描けるようになりたい」「もっと自由に自分の描きたいものを描きたい」など自我がハッキリとでてくる。
そういった子どもの気持ちや、親の「子どもの才能をもっと伸ばしたい」という要望に応えられるように19時からの「中・高生向けコース」を増設した。
一般的なスクールでは断られてしまったり、学校の部活では自分の描きたいものが描けないという子どもたちも、「子どもデザインアカデミー」の授業では、伸び伸びと楽しくイラストを描いているそうだ。
回数を重ねるごとにどんどん上手くなっていく子どもたちの成長を、講師もスタッフも楽しみながら見守っているという。
無理なく楽しめる環境づくりに配慮
発達障害やグレーゾーンの子どもたちは「こんなものが描きたい!」という「こだわり」がある子どももいる。その子によって描きたいものも様々だ。
新しいことにチャレンジするのが苦手な子どもも多いので、まずは「好きなもの」を描けるコースからスタートすることがおすすめだという。
同アカデミーでは、新しく入る人には、スタッフが丁寧にヒアリングするところからスタートしている。子どもが普段よく描いているイラストや好きなもの、年齢に合わせて最適なクラスを案内する。
また、子どもの特性や苦手なこと、心配事も聞きながら、担当講師にも共有し、できるだけ子どもにとって無理なく楽しめる環境づくりに配慮しているという。